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米・10年債入札結果に注目か

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相場レポート

2025.05.06

NEW

2025.05.06

本日のポイント

  1. 欧・生産者物価指数(日本時間18時00分)

  2. 米・貿易収支(日本時間21時30分)

  3. 米・10年物中期国債入札(日本時間26時00分)

本日は、みどりの日(5月4日)の振替休日により東証が休場。東京時間序盤にはドル買いが入ったものの、午前中には流れが反転。米ドル/円(USDJPY)は143円台半ばから144.27まで上昇した後、上昇分をきれいに吐き出して143円台半ばへ回帰した。欧州通貨(ユーロ、英ポンド)では、ドル買いによる下落分を回復した後、さらにドルが売られて朝方よりも高いレベルへ上昇。前日、値幅を伴う上昇を見せた金(GOLD)は、引き続き強く買われて続伸。連休明けの中国・香港勢の勢いが感じられる展開となった。10時30分に発表の豪・住宅建設許可件数(3月)は、前月比-8.8%で予想(-1.5%)を大きく下回り、10時45分発表の中国・財新サービス業PMI(4月)も、50.7と予想(51.8)を下回る弱い結果となったが、日経株価(JP225)の時間外取引は、動意づくことなくほぼ横這い。欧州勢の参入によりNYダウ(US30)やS&P500(US500)、ナスダック(US100)の時間外取引に動きが発生するのか、注意深く見守りたい。本日は、明日の米FOMCを前に様子見ムードの漂う相場が予想される。但し、予測不能なトランプ発言やヘッドラインニュースによる突発的な値動きには注意したい。

1. 欧・生産者物価指数(日本時間18時00分)

日本時間18時00分に、3月のユーロ圏・生産者物価指数(PPI)が発表される。前年同月比の予想は2.6%(前回3.0%)。前月比の予想は-1.1%(前回0.2%)。生産者物価指数(PPI)の上昇はインフレ傾向を示し、逆にPPIの下落はデフレ傾向と見ることができる。PPIの変動は欧州中央銀行(ECB)の金融政策を推測する手がかりとなる。トランプ関税の対応に揺れる欧州経済だが、米中貿易戦争の影響で原油価格の落ち込みが見られることから、ユーロ圏のインフレ低下が指摘される。エネルギーコストの低下とサービス部門のコスト緩和で、インフレは夏にECBの2%目標を下回ると見られている。ECBは6月と9月に追加利下げを実施する見込みだが、ユーロは対ドルで強含む状況が続いている。ユーロ/米ドル(EURUSD)の方向性を注視しつつ、トレードチャンスを捉えたい。

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2. 米・貿易収支(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、3月の米国・貿易収支が発表される。予想は-1,220億ドル(前回-1,227億ドル)。貿易収支は、財の輸出額と輸入額の差額(輸出額から輸入額を引いた額)を測定する指標である。貿易収支はGDPの構成要素であり、貿易黒字は米国のGDPの拡大に寄与する。米国の貿易収支は、過去50年間、1970年代半ばの一時期を除いて赤字が続いている。特に中国との貿易が増加した2000年以降に赤字幅が急拡大。2024年は過去最大の赤字を記録。2025年に入っても赤字幅は広がり、1月には単月で過去最大の貿易赤字(-1,314億ドル)となった。トランプ大統領は就任直後から中国、メキシコ、カナダへの追加関税を発表。その効果が今回(3月)の貿易収支にどれくらい反映されるのか。予想より高い数値は米ドルにとって買い材料、予想より低い数値は米ドルにとって売り材料であると解釈される。米ドル/円(USDJPY)の値動きからトレードチャンスを捉えたい。

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3. 米・10年物中期国債入札(日本時間26時00分)

日本時間26時00分に、米国の10年物中期国債の入札が行われる。今回の入札は420億ドル。今週は月曜日に3年物中期国債(580億ドル)と木曜日(8日)の30年物長期国債(250億ドル)と合わせて総額1,250憶ドルの入札が実施される。債券価格と金利は逆相関の関係にあることが知られている。米国債入札が好調な結果に終わると、債券価格が上昇して利回りが低下。米ドルが売られ、金利と逆相関にあるゴールド(GOLD)に買いが入る可能性が高い。逆に米国債の入札が不調に終わると、債券価格が下落して利回りが上昇。米ドルが買われ、ゴールドに売りが出る。4月下旬に最高値更新からの反転下落で大きく値を下げた金(GOLD)は、その後も値を下げ、下値を探る展開が続いている。値ごろ感からの押し目買いで値を戻すのか、それとも積みあがったロングポジションの整理が加速するのか、入札前後の金(GOLD)の値動きを注視してエントリーチャンスを探りたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。