2025.05.05
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2025.05.05
米・ISM非製造業景況指数(日本時間23時00分)
米・NYオプションカット(日本時間23時00分)
米・3年物中期国債入札(日本時間26時00分)
東京時間ではややドル売り優勢の展開。こどもの日の祝日により東証が休場となる中、144.70付近からスタートした米ドル/円(USDJPY)は午前10時過ぎに大きく下落。144.00.は割れずに踏みとどまったものの、今後の展開次第では先週末の米・雇用統計の発表直後につけた143.70付近を試す可能性も高い。本日は中国・香港・シンガポール・英国も祝日により休場となるため、薄商いを狙った仕掛けの動きに警戒したい。NY時間の序盤には米・ISM非製造業景況指数に注目。先週木曜日に発表されたISM製造業景況指数は、予想を上回る結果(予想48.0、結果48.7)ながら、トランプ大統領の就任以降、3か月連続で前回を下回る弱い数字となった。サービス業の景況感を示すISM非製造業景況指数でも弱さが確認されれば、米経済のリセッション入り懸念が強く意識される可能性に留意したい。
日本時間23時00分に、4月の米・ISM非製造業景況指数が発表される。今回の予想は50.4(前回50.8)。ISM非製造業景況指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management)が算出する非製造業(=サービス業)の景況感を示す指標で、景気先行指数として注目される指標である。製造業の景況感を示すISM製造業景況指数の2営業日後に発表される。米国の労働者の約85%がサービス業に従事しているだけに、非製造業(サービス業)の景況感指数は経済の先行指標として意識される。前回3月は50.8と、景気の分岐点となる50を上回る水準になんとか踏みとどまっている状態だ。今回、予想(50.4)を下回って分岐点の50を下回る結果となれば、ドルが売られる展開も予想される。米ドル/円(USDJPY)の値動きを注視してトレードチャンスを捉えたい。
日本時間23時00分頃は、NYオプションカット前後の値動きに注意したい。NYオプションカットとは、ニューヨーク市場での通貨オプション権利行使の期限時刻のことを指し、カットオフタイムとも呼ばれる。NYオプションカットの時間帯はオプション取引の権利行使によってポジションの損益が確定することから、市場参加者の様々な思惑によって為替変動が生じやすい点に注意が必要。英国市場がバンクホリデーにより休場となる中、本日はユーロ/米ドル(EURUSD)に1.1300ドルと1.1285ドル、1.1200ドルに権利行使を迎えるオプションが控えている。また、1.1270ドルと1.1260ドル、1.1250ドルにそれぞれストップロスの売りも観察されているため、それらの価格帯で思惑による取引が見られるのか、注意したい。
日本時間26時00分に、米国の3年物中期国債の入札が行われる。今回の入札は580億ドル。今週は火曜日の10年物中期国債(420億ドル)と木曜日(8日)の30年物長期国債(250億ドル)と合わせて総額1,250憶ドルの入札が実施される。債券価格と金利は逆相関の関係にあることが知られている。米国債入札が好調な結果に終わると、債券価格が上昇して利回りが低下。米ドルが売られ、金利と逆相関にあるゴールド(GOLD)に買いが入る可能性が高い。逆に米国債の入札が不調に終わると、債券価格が下落して利回りが上昇。米ドルが買われ、ゴールドに売りが出る。4月下旬に最高値更新からの反転下落で大きく値を下げた金(GOLD)は、その後も値を下げ、下値を探る展開が続いている。値ごろ感からの押し目買いで値を戻すのか、それとも積みあがったロングポジションの整理が加速するのか、入札前後の金(GOLD)の値動きを注視してエントリーチャンスを探りたい。
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