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米・FOMC政策金利発表を注視

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相場レポート

2025.05.07

NEW

2025.05.07

本日のポイント

  1. 英・建設業PMI(日本時間17時30分)

  2. 米・週間原油在庫(日本時間23時30分)

  3. 米・FOMC政策金利(日本時間27時00分)

東京時間では、米ドル買い・円売り優勢の動き。米中の貿易問題に関する閣僚級会議が今月10日からスイスで開かれることが発表され、米中貿易摩擦緩和への期待から米ドルが買われる動きとなった。米ドル/円(USDJPY)は早朝に買いが強まり、142.40円台から143.20円台まで急伸。連休明けの東京勢参入後は伸び悩み、仲値にかけて下押すものの、下げ幅を大きく広げることなく底堅い動きが続いた。ユーロは買い優勢。朝方に米ドル買いが強まった動きでユーロ/米ドル(EURUSD)は一時急落したが、下げ一服後は買戻しの動きが加速した。上昇基調が続いていた金(GOLD)は、米ドル買いの加速やリスク警戒感の後退から朝方に下落。下げ一服後は3,300ドル台で方向感のない動きとなった。ビットコイン(BTCUSD)は一時9万7,000ドル台まで急騰。米中貿易摩擦の緩和期待からリスク資産の買いが強まっており、イーサリアム(ETHUSD)やリップル(XRPUSD)などのアルトコイン全般でも買いが先行した。また、中国人民銀行の潘功勝総裁が政策金利と預金準備率を引き下げる景気支援策を発表。関税による景気後退懸念から中国経済を下支えする刺激策の発表であるが、一部では米中貿易協議が決裂した場合でも問題ないとする中国側の強気姿勢であるとの見方から、香港ハンセン指数(HK50)を始めとしたアジア株は上げ幅をやや縮小する動きとなった。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比-0.14%と8日ぶりに反落。朝方に米中貿易協議に関するベッセント米財務長官の発言が伝わり、交渉進展期待や為替市場での円安を材料に寄り付きは上昇してスタート。しかし、戻り売りの強さから前週末終値付近でのもみ合いが続き、小幅安で取引を終えた。本日はNY時間に米連邦公開市場委員会(FOMC)による政策金利発表が予定されているため、徐々に様子見ムードが広がりつつある。欧州時間ではポジション調整の動きが生じる可能性があるため、突発的な値動きに注意したい。

1. 英・建設業PMI(日本時間17時30分)

日本時間17時30分に、英国の4月建設業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。建設業PMIは、英国の建設業の購買担当者を対象に景況感を調査し、指数化した指標。景況分岐点の50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を示す。市場予想は45.8。前回値の46.4を下回り、今年1月以来3ヵ月連続で景況分岐点の50を下回る見込み。英国の建設業は、景気後退懸念や関税による不確実性を背景に景況感の悪化が顕著に示されている。新規受注の減少や人件費上昇による利益率の低下が企業の見通しを悪化させている状況。消費者信頼感の低下と住宅需要の低迷で大幅に悪化した2月の結果からはやや回復しているものの、4月から国民保険料の企業負担引き上げが実施されており、英企業の懸念材料となっている。結果が予想を上回れば英ポンド買い、下回れば英ポンド売りで反応する可能性があるため、指標発表後の英ポンド/米ドル(GBPUSD)や英ポンド/円(GBPJPY)の値動きに注目したい。

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2. 米・週間原油在庫(日本時間23時30分)

日本時間23時30分に、米国の原油在庫が発表される。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が毎週水曜日に発表する原油在庫は、米国内で保有する商業用原油量を測定した指標。原油在庫量が増加すると需要の低迷、減少すると需要の拡大と判断され、さらに需給の増減が景気動向を判断する材料として注目される。WTI原油(OIL)は、世界的な景気後退懸念による原油需要の減少を見込んで4月に大幅下落。今週初めには、OPECプラスが6月の原油増産を発表したことで再び1バレル=55ドル台まで落ち込んだ。本日のアジア時間では、米国での原油生産減少の可能性や欧州と中国での需要増加の期待から価格が上昇しているが、関税による不確実性が払拭されない限りは長期的に上値の重さが続く可能性が高い。先週に引き続き原油在庫の減少が見られた場合、需要拡大への期待から短期的に買いが先行する可能性があることを想定しておきたい。

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3. 米・FOMC政策金利(日本時間27時00分)

日本時間27時00分に、米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表が予定されている。今回の会合では、政策金利を現行の4.25-4.50%で据え置くことが見込まれており、市場では次回6月会合での利下げの可能性について言及があるか注目されている。今回のFOMCは4月に相互関税が発動して以来初めての会合となるため、関税による影響がFRBの金融政策にどの程度影響を与えているのか確認する意味で、パウエル議長の記者会見に注目したい。先週発表された4月の雇用統計やISM製造業景況指数がそれほど弱い結果に至らなかったことで、6月会合での利下げ期待がやや後退。年内の利下げ回数の織り込みも4月初旬から1回減少した年内3回を見込んでおり、米経済の底堅さからFRBが利下げを急ぐ可能性は低いとみられている。しかし、日銀の利上げ期待後退から円安圧力が強まったにも関わらず米ドル/円(USDJPY)は再び下押していることから、根強い米ドル売り圧力が窺える。声明文やパウエル議長の記者会見を受けて、米ドル/円(USDJPY)がどのような反応を示すのか慎重に確認したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。