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米・FOMC議事録とウォラー理事の発言に注目

米・FOMC議事録とウォラー理事の発言に注目

米・FOMC議事録とウォラー理事の発言に注目
相場レポート

2025.08.20

NEW

2025.08.20

本日のポイント

  1. 欧・消費者物価指数【改定値】(日本時間18時00分)

  2. 米・週間原油在庫(日本時間23時30分)

  3. 米・FOMC議事録公表(日本時間27時00分)

東京時間では、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利発表を受けてNZドルが大幅に下落した。RBNZは、市場予想通り政策金利を3.25%から3.00%に引き下げることを発表。2会合ぶりの利下げで、約3年ぶりの低水準となった。声明文では0.25%と0.50%の利下げ幅について議論されたことや、4対2で0.25%の利下げが決定されたことが明らかになっており、今後0.25%の利下げを2回実施する可能性を示唆。市場予想通りの結果となったものの、声明文の内容が予想以上にハト派寄りであったことから、発表後にNZドルが急落する動きが見られた。NZドル/円(NZDJPY)は、政策金利発表前からじりじりと値を下げ、発表後に85.80円台まで急落。NZドル/米ドル(NZDUSD)は前日終値付近の0.5890ドル台で小幅にもみ合っていたが、政策金利発表後に0.5820ドル台まで下げ幅を拡大した。NZドル以外の主要国通貨では、円買いが優勢。米ドル/円(USDJPY)はゴトー日の仲値に向けて買いが強まっていたものの、仲値直前に大きめの売りが持ち込まれたことで一時急落。序盤に付けた高値147.80円付近から大幅な下げへと転じており、欧州序盤にかけて147.14円台まで安値を切り下げた。15時に発表された英国の7月消費者物価指数が市場予想を上回ったことから、英ポンドの買いが加速。多くのクロス円が下げ幅を拡大する中、英ポンド/円(GBPJPY)は下げ止まり、英ポンド/米ドル(GBPUSD)は堅調に上値を伸ばした。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.51%と続落。昨日の米株式市場でハイテク株が下落したことを受けて、寄り付きから値がさの半導体関連銘柄を中心に売りが加速。前日から続く過熱した買いに対する利益確定売りも相まって、大幅続落となった。本日の海外市場では、明日から開催されるジャクソンホール会議への警戒感から、やや動きづらい展開が予想される。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利下げに前向きな見解を示すのかが焦点となっており、本日の日本時間24時00分には利下げを支持するウォラーFRB理事の発言、日本時間27時00分には7月のFOMC議事録公表が予定されているため、あわせて注目しておきたい。

1. 欧・消費者物価指数【改定値】(日本時間18時00分)

日本時間18時00分に、ユーロ圏の7月消費者物価指数(HICP)の改定値が発表される。今月1日に発表された速報値の数値から変動があるか確認したい。7月の速報値は、前年比が前月から小幅に減速するとの予想を上回り、前月の2.0%から横ばいとなった。食料品やエネルギーを除いたコアインフレ率も予想を上回る横ばいとなったことから、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が後退し、現状は政策金利を当面維持するとの見方が優勢となっている。今回の改定値が速報値と同水準もしくは上方修正された場合は、ECBが9月会合で据え置きを決定する可能性が高い。しかし、万が一下方修正がみられた場合は市場の利下げ期待が再燃し、ユーロ売りに繋がる可能性があることに警戒しておきたい。

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2. 米・週間原油在庫(日本時間23時30分)

日本時間23時30分に、米国の原油在庫が発表される。原油在庫は、米国内で保有する商業用原油量を調査した指標。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が毎週水曜日に前週金曜日時点のデータを公表する。原油在庫量の増加は需要の低迷、減少は需要の拡大を示し、需給の変化が米国の景気動向を判断するための材料として注目される。WTI原油(OIL)は8月以降に下落基調が継続しており、18日には約4ヶ月ぶりとなる1バレル=61.4ドルを記録。現在は62バレル前後でのもみ合いが続いており、市場参加者はウクライナ和平交渉の行く末を静観する姿勢を見せている。本日のアジア時間では、ウクライナ和平交渉が長引く可能性があることから、供給への懸念が高まり反発。海外勢参入後に、さらに方向感のある動きが生じる展開になるか注目したい。

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3. 米・FOMC議事録公表(日本時間27時00分)

日本時間27時00分に、7月29-30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表される。次回9月会合での利下げ期待が高まる中、FOMC会合の3週間後に公表される議事録から今後の金融政策の方向性を探りたい。7月会合では5会合連続となる政策金利の据え置きが決定され、かねてより利下げの必要性を主張していた米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事とボウマン副議長の2名のみが反対票を投じた。ただ、7月会合の声明文では労働市場が堅調さを維持しているとの見方が述べられたが、直後に発表された米雇用統計の下振れや過去2ヶ月分の大幅な下方修正などの要因が加わり、FRBへの利下げ圧力は一段と増している。以前から利下げに慎重姿勢を示すFRBメンバーらは、現状もまだ明確に利下げを示唆する考えを述べていないため、議事録から各メンバーの詳細な見通しについて確認しておきたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。