2025.08.15
2025.08.15
米・小売売上高(日本時間21時30分)
米・鉱工業生産(日本時間22時15分)
米・ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(日本時間23時00分)
前日のNY市場は、米・生産者物価指数の上振れを受けて利下げ期待がやや後退。依然として次回FOMCでの利下げ確率は90%を上回っているものの、12日発表の米・消費者物価指数(CPI)の弱い数字によって加速した利下げ期待が若干巻き戻され、米ドルが大きく買い戻される展開となった。米ドル/円(USDJPY)は、東京時間の安値146.20からNY時間に大きく上昇。147.90付近までドル高・円安が進展した。本日の東京時間では、8時50分に発表された国内第2四半期GDP(速報値)が年率換算+1.0%(予想0.6%)と市場予想を大きく上回り、5期連続のプラス。先日のベッセント米財務長官の発言も相まって日銀の利上げ観測が意識され、ドル円は一時147.00円付近まで下落。一方で、昨日下押しした日経平均は、東証スタートとともに4万3,000円を上抜けて上昇。再度、最高値更新を狙える水準を回復した。買い遅れ組にとっては昨日の下落が格好の押し目となり、買い場を提供してくれた形か。本日は21時30分の米・小売売上高に注目。同時刻には7月の輸入物価指数と輸出物価指数、ニューヨーク連銀製造業景気指数も発表される。また、グールズビー:シカゴ連銀総裁がCNBSに出演。発言内容が注目される。アラスカでは米露首脳会談が開催される。ウクライナ戦争の停戦協議に進展は見られるのか。来週後半にはジャクソンホール会議(21~23日)が開催。22日にはパウエルFRB議長の講演が予定されている。米露首脳会談を前にしたポジション調整の動きに警戒したい。
日本時間21時30分に、米国の7月小売売上高が発表される。小売売上高は、米国内の小売業の売上高を集計した指標。米商務省センサス局が毎月公表しており、全体の結果とともに変動が大きい自動車を除いたコアが発表される。自動車部門は月ごとのブレが大きいため、コアの結果が注目される傾向がある。市場予想は前月比0.5%。変動が大きい自動車を除いたコアは前月比0.3%。ともに前月と比べて低下が見込まれている。米国の小売売上高は4月から2ヶ月連続で悪化。5月は予想を下回る低水準となったものの、前回6月にはやや持ち直す結果となった。昨日発表の生産者物価指数(PPI)は予想から上振れ、3年ぶりの伸び率を示すなど、インフレ率の悪化懸念は依然継続。小売売上高にも影響が確認されれば、利下げ期待もやや後退の可能性も想定される。指標の度に上下に振れやすい米ドル/円(USDJPY)の動きを注視したい。
日本時間22時15分に、米国の7月鉱工業生産が発表される。鉱工業生産は、米国の鉱工業部門の生産動向を調査し、指数化した指標。米連邦準備制度理事会(FRB)が毎月公表しており、米国の製造業の生産活動状況や景気動向を確認する上で重要度が高い。市場予想は0.1%。前月の0.3%から低下の見込み。前回6月は市場予想(0.2%)を若干上回る結果となった。8月の発動期限を前に、トランプ関税を巡る協議はいったんの落ち着きを見せたものの、依然、先行き不透明感が強いことから、企業の見通しも不透明な状況が続いている。時間外取引で最高値を更新したNYダウ(US30)が指標をきっかけにさらに上値を伸ばすのか、注目したい。
日本時間23時00分に、8月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表される。ミシガン大学消費者信頼感指数は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが消費者のマインド調査を実施し、指数化した指標。速報値では300名を対象に調査を実施しており、米国のコンファレンスボードが発表する消費者信頼感指数よりも発表時期が早いため、先行指標として注目される。市場予想は62.0。前月の結果(61.7)を上回り、3ヵ月連続で上昇する見込み。米経済に対するリスクは依然として懸念されているものの、消費者の過度な警戒感が落ち着き、景況感の改善に繋がったことが予想される。ただ、昨日発表の生産者物価指数(PPI)が予想から上振れ、3年ぶりの伸び率を示したことで、消費者マインドが再び悪化する可能性も考えられる。堅調な米株買いの流れから最高値更新を続けるS&P500(US500)の動きを注視しつつ、トレードチャンスを捉えたい。
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