2025.08.11
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2025.08.11
米・NYカット(日本時間23時00分)
米・短期国債入札(3か月物・6か月物)(日本時間24時30分)
英・BRC小売売上高(日本時間翌08時01分)
東京時間では、日経株価(JP225)とビットコイン(BTCUSD)が上昇。山の日の祝日により東証が休場となる中、日経株価(JP225)は昨年7月11日の最高値4万2,426円を上抜き、時間外取引ではあるが史上最高値を更新した。自民党内で強まる石破おろしを追い風に、どこまで上値を伸ばすのか。この10か月、政治・経済両面で重しとなってきた石破リスクを払拭できるのか、政局の動きに注目したい。週末の取引で力強く上昇したビットコイン(BTCUSD)も勢いを継続。12万ドルを軽々と突破してボラティリティを拡大した。7月18日の高値を上抜き、ここから7月14日の最高値12万3,225ドルに迫るのか。週明けの欧州・NY市場の動向が注目される。本日は注目度の高い経済指標がなく、要人発言の予定もなし。明日(8月12日)は、日本時間13時30分に豪・RBA政策金利が発表される。市場予想では25bp(0.25%)の利下げ見込み(政策金利は現行の3.85%から3.60%へ)。ブロックRBA総裁の記者会見は14時30分からの予定。声明文や記者会見で今後の利下げの方向性が強調されれば、豪ドルが売られやすくなるシナリオも想定される。明日の15時には英国の失業率が発表される。同じく明日21時30分には米・消費者物価指数(CPI)。週後半にも注目の経済指標が多く予定されている。思惑による値動きとヘッドラインニュースに注意しつつ、マーケットの動きを注意深く見守りたい。
日本時間23時(米国の東部時間10時)に権利行使期限を迎えるオプション(NYカット)に絡んだ値動きに注意したい。本日、NYカットで権利行使期限を迎えるオプションは、147.00に観測されている。147.00には13日と14日に期限を迎えるオプションも観測されていることから、今週は147.00絡みの値動きが予想される。また、146.85には13日カット、146.00には12日・14日カット、145.00には14日カットのオプションも控えるため、下方向への圧力が増す可能性も想定しておきたい。
日本時間24時30分に、3か月物短期米国債と6か月物短期米国債の入札が行われる。前回入札結果は、3ヵ月物短期国債が4.165%、6ヵ月物短期国債が3.980%。2024年8月頃までは5.0%を超えていた短期国債の利回りは徐々に低下。4.0%近い水準に落ち着いてはいるが、コロナパンデミック以前の水準(0.03%~2.5%)と比較すると、依然、高い水準を保っている。短期国債(償還期限が1年以内の国債)は、額面から利回り相当額を割引いた価格で取引され、満期時に額面金額で償還される。一般的に、短期国債の入札結果が10年債利回りに大きな影響を及ぼすとは想定しづらいが、債券価格と金利は逆相関の関係にあることが知られている。国債入札が好調な結果に終わると、債券価格が上昇して利回りが低下。米ドルが売られ、金利と逆相関にあるゴールド(GOLD)に買いが入る可能性が高い。逆に米国債の入札が不調に終わると、債券価格が下落して利回りが上昇。米ドルが買われ、ゴールドに売りが出る。直近の金(GOLD)は、3,300ドルを挟んだ高値のレンジで推移。米国債入札前後の金(GOLD)の値動きを注視してエントリーチャンスを探りたい。
日本時間の翌08時01分に、7月の英小売協会(BRC)小売売上高が発表される。前回6月の結果は前年比2.7%。事前予想の0.2%を大幅に上回り、5月の0.6%からも大きな伸びを見せた。BRC小売売上高は、英小売協会(BRC)に属する民間の小売店の同一店舗売上高の増減を測定する指標である。この指標は実際にBRCに所属する30以上のカテゴリの小売企業の売上を測定するもので、データを提供している企業は英国全体の小売売上の60%を占める。予想より高ければ英ポンドにとって買い材料とされ、予想より低ければ英ポンドにとって売り材料とされる。英ポンドは、英国の財政懸念を材料にやや売り込まれていたものの、直近では対ドルで大きくリバウンド。再度高値を目指すのか、英ポンド/米ドルの値動きを注視しつつ、トレードチャンスを捉えたい。
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