2025.01.03
2025.01.03
独・雇用統計(日本時間17時55分)
米・ISM製造業景況指数(日本時間24時00分)
英・月初のロンドンフィックス(日本時間25時00分)
東京時間では、米ドル売りの動き。昨日のNY市場で米国の新規失業保険申請件数が予想よりも強い結果となったことや、ロンドンフィックスに絡んだ米ドル買いの動きが強まったことで急伸した米ドル/円(USDJPY)に調整の動きが観測された。引き続き東京市場が休場で流動性が低下する中、午前9時前につけた157.560円付近を高値に売りが加速し、157円台前半でのもみ合いが続いた。ユーロ/円(EURJPY)や英ポンド/円(GBPJPY)などのクロス円銘柄は動きが鈍く横ばい。ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)などのドルストレート銘柄は、米ドル売りに押されじりじりと高値を切り上げた。前日に大きく買われた金(GOLD)は上昇一服の動きとなるも、NY市場終値付近の2,656ドル前後で下値が支えられ、底堅く推移。ビットコイン(BTCUSD)は上値が重く、97,000ドルを割り込む水準でじり安となった。本日はNY時間以降に重要指標や要人発言が予定されている。海外勢参入後の値動きを注視し、トレードチャンスを見極めたい。
日本時間17時55分に、ドイツの雇用統計が発表される。ドイツの労働人口に対する失業者の割合を示す失業率と、ドイツ国内で現在雇用されていない労働人口の増減を示す失業者数で構成される雇用統計は、ドイツの雇用動向を測る上で重要度が高い。今回の市場予想では、失業率は前回の6.1%から6.2%への悪化が見込まれる。失業者数は、前回の0.7万人から1.5万人への増加が見込まれており、ともに雇用の減速を示す結果が予想されている。ユーロ圏は景気後退懸念や地政学リスクの高まりによって地合いの弱さが目立っているため、市場予想よりも弱い結果となった場合にユーロ売りが加速する可能性があることに注意したい。
日本時間24時00分には、12月の米・ISM製造業景況指数が発表される。ISM製造業景況指数は、全米供給管理協会(ISM)が製造業の購買担当者を対象にアンケート調査を実施し、指数化した指標。通常は毎月第1営業日に発表されており、毎月第3営業日に発表されるISM非製造業景況指数とともに米国の景気動向を示す先行指標として注目される。基準値の50を上回ると景気拡大、下回ると景気後退と判断され、今回の市場予想は前回値と変わらず48.4となる見込み。来週は米国の雇用統計の発表を控えているため、雇用部門の数字には特に注目しておきたい。
日本時間25時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連したフローに注意したい。ロンドンフィックスは、ロンドン市場における東京時間の仲値(日本時間9時55分)に相当する時間のことを指し、ロンドン市場での金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートが決定する時間である。ロンドンフィックス前後では市場参加者の様々な思惑から値動きが激しくなりやすいことが知られている。特に月末や月初はユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/英ポンド(EURGBP)などの欧州通貨関連銘柄で大口のオーダーが入りやすく、荒い値動きとなる可能性が高い。年末休暇明けからロンドンフィックスで米ドル買いが強まる動きが連日観測されているため、日本時間24時台の為替の動きに注意したい。
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