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米・ISM非製造業景況指数と米ドルの動向に注目

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米・ISM非製造業景況指数と米ドルの動向に注目
相場レポート

2025.08.05

NEW

2025.08.05

本日のポイント

  1. 欧米・サービス業PMI【改定値】(日本時間16時50分~)

  2. 米・貿易収支(日本時間21時30分)

  3. 米・ISM非製造業景況指数(日本時間23時00分)

東京時間では、新規材料が見当たらず手掛かり難の状況が続く中、やや米ドル買いが先行した。先週末から2日続落した米ドル/円(USDJPY)は、朝方に146.60円台まで下げ幅を広げたものの、東京勢本格参入後に反発。ゴトー日の仲値に向けた米ドル買い・円売りのフローで上昇し、仲値通過後も大きく押し目を形成することなく147.20円台までじりじりと高値を更新した。ドルストレート銘柄は、揃って米ドル買い優勢の動き、主要国通貨の中でユーロとスイスフランが弱含んだため、ユーロ/米ドル(EURUSD)は下げ幅を広げ、米ドル/スイスフラン(USDCHF)は堅調に上値を伸ばした。金(GOLD)は序盤に上昇したものの、前日高値を超えることなく売りへと転じて下落。3,367ドルまで下押したところで下げ止まり、下げ一服後は方向感のないもみ合いが続いた。ビットコイン(BTCUSD)は弱含み。週明けから横ばいが続いており、前日安値の11万4,000ドル付近まで下押してからは安値圏での小幅なもみ合いが続いた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.64%と3営業日ぶりに反発。前日に米株が大幅下落からリバウンドしたことを背景に、序盤から買戻しが加速。買い一巡後は伸び悩んだものの、底堅い動きでプラス圏を回復した。本日は欧州時間前半に目立ったイベントが予定されておらず、NY時間に発表される7月のISM非製造業景況指数を待つ展開となりそうだ。先週末の弱い米雇用統計に対する米ドル売りは一旦落ち着いたものの、解任された米労働省労働統計局(BLS)局長の後任や早期に辞任する米連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事の後任に関する人事の指名に警戒が高まっている。いずれにしてもトランプ米大統領の意に沿った人事となる可能性が高く、米ドル売りを加速させる材料となることが予想されるため、突発的な報道には警戒しておきたい。

1. 欧米・サービス業PMI【改定値】(日本時間16時50分~)

本日は欧米各国の7月サービス業PMIの改定値が発表される。日本時間16時50分にフランス、日本時間16時55分にドイツ、日本時間17時00分にユーロ圏、日本時間17時30分に英国、日本時間22時45分に米国が発表予定。先月24日に発表された速報値の結果から上方・下方修正があるか確認したい。7月の速報値では、やや下振れた英国を除いて、概ね市場予想通りか予想を上回る堅調な結果となった。関税の影響で製造業がやや軟化傾向にある中、サービス業は堅調に推移していることが示され、フランス以外の国・地域では景況分岐点の50を上回る水準を維持する結果となった。本日発表される改定値の結果から市場が大きく動意づくことは考えにくいが、万が一速報値から大幅な乖離があった場合は、関連通貨の値動きが活発になる可能性があることに注意したい。

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2. 米・貿易収支(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、米国の6月貿易収支が発表される。貿易収支は、財やサービスの輸出額から輸入額を差し引き、その差額を算出した指標。輸出額が輸入額を上回る輸出超過の状態を貿易黒字、反対に輸入額が輸出額を上回る輸入超過の状態を貿易赤字と呼ぶ。貿易収支はGDPの構成要素であり、国の収支を示す最も大きな指標として注目度が高い。市場予想は、-613億ドルの赤字が見込まれている。米国では、4月の大規模な関税発動前に消費者や企業が輸入を急いだ結果、3月に過去最大規模の大幅な赤字となった。第1四半期の貿易統計でも輸入の急増による赤字拡大がみられたが、その反動から4月以降は輸入が減少しており、先月30日に発表された第2四半期GDPでは前期のマイナス成長から大幅に回復する結果となっている。6月は再び赤字幅が縮小すると予想されているため、輸入の減少や輸出の増加で堅調な結果が示された場合は、米ドル買いの動きを誘う可能性があることを想定しておきたい。

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3. 米・ISM非製造業景況指数(日本時間23時00分)

日本時間23時00分に、米国の7月ISM非製造業景況指数が発表される。米供給管理協会(ISM)が毎月第3営業日に発表するISM非製造業景況指数は、米国の非製造業の購買担当者を対象に景況感のアンケート調査を実施した指標。米国の重要指標の中でも発表が早いため、第1営業日に発表されるISM製造業景況指数とともに景気の先行指標として注目される。市場予想は51.5。前回値の50.8を上回り、2ヶ月連続で上昇する見込み。ISM非製造業景況指数は、関税の影響で5月は約1年ぶりに50を下回る水準まで悪化したが、前回6月には受注指数の上昇で再び回復する結果となった。今回もさらに上昇することが見込まれているが、雇用指数の悪化が懸念されているため、予想外に弱い数字となった場合は市場が米ドル売りで反応する可能性があることに注意したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。