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米・FOMC政策金利と利下げ再開時期に注目

米・FOMC政策金利と利下げ再開時期に注目

米・FOMC政策金利と利下げ再開時期に注目
相場レポート

2025.07.30

NEW

2025.07.30

本日のポイント

  1. 米・第2四半期GDP【速報値】(日本時間21時30分)

  2. 加・BOC政策金利(日本時間22時45分)

  3. 米・FOMC政策金利(日本時間27時00分)

東京時間では、今夜予定されている米国の政策金利発表や米主要企業の決算発表などを前に様子見ムードが強まる中、為替市場では円全面高の動きとなった。前日にほぼ横ばい推移となった米ドル/円(USDJPY)は、東京勢が本格参入した午前9時過ぎから売りが強まり下落。朝方に付けた高値148.50円台から147.80円台まで下げ幅を拡大し、下げ一服後も買戻しの反応は鈍く、148円前後でのもみ合いが続いた。クロス円も軒並み下げ幅を拡大。米ドル/円(USDJPY)よりも売り圧力が強く、東京午前から欧州序盤にかけて大きく反発することなく下落基調が継続した。午前10時30分に発表されたオーストラリアの第2四半期消費者物価指数(CPI)が4年超ぶりの低水準となったことを受けて、オーストラリア準備銀行(RBA)の利下げ観測が強まり豪ドル売りが加速。発表直後に豪ドル/円(AUDJPY)と豪ドル/米ドル(AUDUSD)は乱高下する場面が見られ、瞬間的な大幅下落で本日安値を更新した。円や豪ドル以外の主要国通貨は値動きが乏しく、様子見の動きが優勢。ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)などのドルストレートは小幅な横ばいにとどまった。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.05%と小幅続落。昨日の米株式市場が軟調だったことが重しとなり、序盤から上値の重さが目立つ展開。日米の政策金利発表を控えていることで積極的な買いが入りにくく、方向感のない動きが続いた。本日は欧州時間前半にドイツとユーロ圏の第2四半期GDPの発表、NY時間以降は米国の複数の重要指標発表やカナダと米国の政策金利発表が予定されており、重要イベントが集中していることに注意が必要。日本時間27時00分に予定されている米国の政策金利発表までは様子見ムードが強まる可能性もあるため、相場状況を慎重に確認し、トレードチャンスを捉えたい。

1. 米・第2四半期GDP【速報値】(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、米国の第2四半期GDP(国内総生産)の速報値が発表される。速報値は市場注目度が高く、発表後に米ドルが大きく動意づく可能性があることに注意したい。GDPは、米国内で新たに生産された財やサービスの合計金額から測定した指標。個人消費・設備投資・純輸出など複数の項目で構成されており、米国の経済成長率を示す重要指標として注目される。市場予想は、前期比年率2.5%。第1四半期GDPの確報値-0.5%を上回る見込み。2025年1-3月期にあたる第1四半期では、関税発動前の輸入の急増や消費者マインドの悪化を背景に、2022年以来となる約3年ぶりのマイナス成長となった。先月発表された確報値は、改定値から個人消費が大幅に下方修正されており、関税による影響の大きさが浮き彫りになっている。本日発表される第2四半期GDPは関税発動後のデータが反映されるが、前期比で伸び率が回復する見込み。市場予想からの乖離が大きい結果になると、米ドル買いまたは米ドル売りの動きが強まる可能性があることに注意したい。

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2. 加・BOC政策金利(日本時間22時45分)

日本時間22時45分に、カナダ中央銀行(BOC)が政策金利を発表する。7月会合では政策金利を現行の2.75%に据え置くことが予想されており、市場予想通りとなれば今年4月から3会合連続での据え置きとなる。カナダ経済は緩やかに減速しつつあるが、利下げを急ぐほどではないとの見方が優勢となっており、米国の関税による影響を見極める姿勢を維持している。前回6月会合では、関税による物価上昇圧力と景気後退によるインフレ低下圧力について注視する考えをマックレムBOC総裁が述べており、経済の減速が加速するようであれば追加利下げが必要になるとの見方を述べた。カナダ経済は、引き続き不確実性の中で減速傾向にあるため、次回9月会合での利下げの可能性について示されるのか注目したい。

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3. 米・FOMC政策金利(日本時間27時00分)

日本時間27時00分に、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を発表する。7月会合では政策金利を現行の4.25-4.50%で据え置くことが予想されており、今年1月から5会合連続での据え置きとなる見込み。前回6月会合後には、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事とボウマン副議長が7月会合での早期利下げを示唆したことで、市場の利下げ期待が一時高まる動きとなった。しかし、直近の経済指標からも据え置きの公算が高まっているため、今回は9月以降の利下げ再開時期や利下げ回数についての見通しが焦点となる。年内に開催されるFOMCは9月・10月・12月の3回だけとなるが、前回6月会合で公表されたドットチャートによると、年内2回の利下げ予想が中央値となる。一部のFRBメンバーからは秋に利下げを再開できるとの意見も聞かれたため、次回9月会合での利下げを示唆する発言がでるか注目したい。また、7月会合での利下げを主張するウォラー理事とともに、ボウマン副議長が利下げに票を投じることになるのか注目される。利下げを支持するメンバーが2名以上となった場合、市場は米ドル売りで強く反応する可能性があることに注意したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。