2025.01.06
2025.01.06
独・消費者物価指数(日本時間22時00分)
米・クックFRB理事の発言(日本時間23時15分)
米・製造業新規受注(日本時間24時00分)
東京時間では、米ドル高・円安の展開となった。週明けの為替市場では早朝から米ドル買い・円売りが加速し、米ドル/円(USDJPY)は一時157.800円台まで上昇。米10年債利回りの高止まりも材料となり、底堅く推移した。米ドル/円(USDJPY)の上昇に連れてクロス円も揃って上値を拡大。特に豪ドルやXZドルなどのオセアニア通貨やカナダドルで買いが先行し、対円で大きく値を上げる動きとなった。金(GOLD)は先週末からの下落基調が継続。ビットコイン(BTCUSD)は東京時間序盤で売りが先行するも、その後は99,800ドル台まで力強く上昇し、再び10万ドルを試す勢いが見られた。休暇明けとなった株式市場では、日経株価(JP225)は前営業日比500円超の大幅下落。寄り付きから大口の売りが観測されて急落し、その後も安値圏でのもみ合いが続き、軟調な結果で取引を終了した。この後の海外市場では、欧州や米国の経済指標発表と要人発言が複数予定されている。今週からは休暇明けの市場参加者も加わり、ほぼ通常通りの動きが予想される。引き続き、各国の利下げ見通しや突発的なヘッドラインを注視して金融市場の動向を見定めたい。
日本時間22時00分に、ドイツの12月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIは、ドイツ国内の消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定し、指数化した指標。ドイツのインフレ率を測る上で重要度が高く、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を決定する上で注目する重要指標の1つである。今回は市場注目度が高い速報値の発表となり、事前予想では前月比で0.3%、前年比で2.4%と、ともに前回値を上回る見込み。予想通りであれば、前年比で3ヵ月連続での加速となる。欧州では、ロシアがウクライナ経由での欧州への天然ガス輸出の停止を発表したことを受けて、エネルギー需要逼迫による価格の高止まりが懸念されている。そうなった場合は欧州のインフレ率を上昇させる要因となるため、原油価格も注視しながら欧州の景況感を探りたい。
日本時間23時15分には、米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事が経済見通しおよび金融安定性についての講演に出席する。クック理事は、FRBの常任メンバーの中でも金融緩和に前向きなスタンスをとるハト派のメンバーとして知られている。2025年は米国の利下げペースが鈍化する可能性が指摘される中、ハト派のクック理事が今後の利下げ見通しや景況感についてどのような見解を示すのか注目したい。米国では、次回のFOMCを今月28日-29日に控えている。
日本時間25時00分には、11月の米・製造業新規受注が発表される。製造業新規受注は、米商務省センサス局が米国内の製造業における新規受注額を調査した指標。出荷・在庫・新規受注・受注残高などの項目から構成され、調査した対象月の翌々月上旬に発表される。今回の市場予想は、前回値の0.2%を下回る-0.3%となる見込み。予想よりも高い数値は米ドル買い、低い数値は米ドル売りの材料となる可能性があるため、指標発表後の米ドルの値動きに注意したい。
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