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米・雇用統計ショックによる米ドル売り継続か

米・雇用統計ショックによる米ドル売り継続か

米・雇用統計ショックによる米ドル売り継続か
相場レポート

2025.08.04

NEW

2025.08.04

本日のポイント

  1. スイス・製造業PMI(日本時間16時30分)

  2. 米・製造業新規受注(日本時間23時00分)

  3. 英・月初のロンドンフィックス(日本時間25時00分)

週明けの東京時間では、先週末の雇用統計ショックによる米ドル売りにやや買戻しが入る動きとなった。先週1日に発表された7月の米雇用統計では、7月の結果が予想を下振れただけではなく過去2ヶ月分も大幅に下方修正されたことが明らかになった。想定外に労働市場が急速に悪化していることが示され、9月会合での利下げ期待が再燃。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対する圧力も強まるとみられ、市場では急速に米ドル売りの動きが拡大した。弱い雇用統計やISM製造業景況指数の結果を受けて先週末に150.50円台から147.30円台まで大幅下落した米ドル/円(USDJPY)は、週明けの東京勢参入後に買いが強まり上昇。朝方に一時147.00円付近まで下押す場面も見られたが、じりじりと買い戻されて147.90円台まで値を戻した。同じく急速な米ドル売りで先週末に大幅上昇したユーロ/米ドル(EURUSD)は、東京時間でも底堅さを維持。序盤はやや下押す場面が見られたものの、下げ一服後はすぐに買い戻され、先週末終値付近の1.1580ドル台まで反発した。大幅な米ドル安進行で押し上げられる動きとなった金(GOLD)は、早朝に約10日ぶりとなる3,368ドル台まで高値を更新。序盤の米ドル買いの動きで下押した分もすぐに買い戻される底堅さが見られ、高値圏でのもみ合いが続いた。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比-1.25%と続落。想定以上の弱い米雇用統計を受けて投資家心理が悪化し、先週末に米株が急落した流れを継続して売り優勢でスタート。一時4万円を下回る水準まで下げ幅を広げ、為替市場での大幅な米ドル安・円高も重しとなり、上値の重さが目立つ動きが続いた。本日の海外市場では目立った重要イベントが予定されていないため、先週末の雇用統計ショックを受けた米ドル安・米株安の動きが継続することになるか注目される。米労働市場が想定以上に軟化していることが示されたため、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)に対して圧力をさらに強めてくる可能性があることにも警戒しておきたい。

1. スイス・製造業PMI(日本時間16時30分)

日本時間16時30分に、スイスの7月製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表される。製造業PMIは、スイスの製造業の購買担当者を対象に景況感を調査した指標。景況分岐点の50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断される。市場予想は50.0。前月を上回り、2ヶ月連続で上昇する見込み。スイスの製造業PMIは、米関税発動の影響で5月は1年ぶりの低水準となる42.1まで悪化したものの、前回6月は予想を上回る回復を見せた。2023年1月以来、景況分岐点の50を下回る水準が続いているが、7月は約2年半ぶりに50を回復することが予想されている。ただ、先週1日にはトランプ米大統領がスイスに対する相互関税を4月時点の31%から39%まで引き上げたことがネガティブな要因と捉えられたため、今後の交渉次第では再び悪化へと転じる可能性も考えられる。市場予想よりも強い結果はスイスフラン買い、弱い結果はスイスフラン売りの材料と判断される可能性があることに注意したい。

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2. 米・製造業新規受注(日本時間23時00分)

日本時間23時00分に、米国の6月製造業新規受注が発表される。米商務省センサス局が毎月公表する製造業新規受注は、米国の製造業における新規受注額を調査した指標。出荷・在庫・新規受注・受注残高などの複数項目で構成されており、対象月の翌々月上旬の発表となる。市場予想は-5.0%。大幅な伸びを見せた前月から減速する見込み。前回5月の結果は、民間航空機の新規受注が大幅に増加したことが押し上げ要因となり、前月比で8.2%増加した。しかし、製造業は依然として関税の影響を受けており、先週1日に発表された7月のISM製造業景況指数でも新規受注が低調な結果を示しているため、下方向へのリスクに警戒が必要。米経済のおよそ10%を占める製造業の新規受注は設備投資の先行指標としても注目されるため、指標発表後の米ドルの反応に注目したい。

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3. 英・月初のロンドンフィックス(日本時間25時00分)

日本時間24時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連した値動きに注意したい。ロンドンフィックスとは、ロンドン市場において金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定する時間帯のことを指す。東京時間の仲値(日本時間9時55分)に相当し、この時間帯では特定の銘柄で買いか売りの一方向に大きな値動きが生じるケースが多く見られる。特に月末や月初はユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/英ポンド(EURGBP)などの欧州通貨に関連した銘柄で売買が活発に行われる傾向があるため、急激な値動きに注意したい。また、ロンドンフィックスは金(GOLD)の現物取引レートが決定する時間帯でもあるため、金(GOLD)の価格が変動しやすい傾向がある。短期トレードで利益を狙いやすいタイミングであるため、市場のリスク動向を見極め、安全資産の金(GOLD)の値動きを注視したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。