欧州の地政学リスクと突発的な値動きに注意

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欧州の地政学リスクと突発的な値動きに注意

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欧州の地政学リスクと突発的な値動きに注意
相場レポート

2025.01.02

NEW

2025.01.02

本日のポイント

  1. 欧米各国の製造業PMI(日本時間17時30分~)

  2. 米・新規失業保険申請件数(日本時間22時30分)

  3. 米・週間原油在庫(日本時間25時00分)

東京時間では、米ドルが軟調。年始のアジア・オセアニア時間で東京市場とニュージーランド市場が休場の中、米株先物が一時マイナス圏に沈んだことで米ドル売りが加速した。米ドル/円(USDJPY)は朝方に157.770円台まで上昇したものの、その後は売りに押され156円台に割り込む動き。一方で欧州通貨は堅調に推移し、ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)は買い優勢で上値を伸ばした。クロス円銘柄は米ドル/円(USDJPY)の売りと対ドルでの買いが拮抗し方向感に欠ける動きが目立つ展開。金(GOLD)は2,636ドル台まで急伸し、1週間ぶりに高値を更新。ビットコイン(BTCUSD)は95,000ドル台に乗せ、高値を切り上げながら底堅く推移した。本日から多くの市場で通常取引が再開するが、引き続き休場となる市場や休暇中の参加者が多いため、流動性の低下による相場変動リスクには警戒したい。特に欧州では、ロシアがウクライナ経由での欧州向け天然ガスの供給を停止したことが報じられ、エネルギー価格高騰の懸念や地政学リスクが高まっている。突発的なニュースが飛び込んでくるといつも以上に荒い値動きが観測される可能性があるため、念入りなリスクヘッジを取り入れた上で慎重にトレードに挑みたい。

1. 欧米各国の製造業PMI(日本時間17時30分~)

本日は欧米各国で12月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表される。日本時間17時30分にスイス、日本時間17時50分にフランス、日本時間17時55分にドイツ、日本時間18時00分にユーロ圏、日本時間18時30分に英国、日本時間23時45分に米国がそれぞれ発表予定。製造業PMIは、各国の製造業の購買担当者を対象に景況観の調査を行い指数化した指標。基準値の50を上回れば景況感の拡大、下回れば景況感の悪化を示す。スイス以外は改定値の発表となるため、前回発表された速報値からの上方・下方修正が見られるか注目したい。

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2. 米・新規失業保険申請件数(日本時間22時30分)

日本時間22時30分には、米国の新規失業保険申請件数が発表される。毎週木曜日に発表される新規失業保険申請件数は、失業者が失業保険をはじめて申請した件数を米労働省雇用統計局が集計し、公表する。週次の結果は速報性が高く、米国の景気動向全般の先行指標として注目度が高い。今回の市場予想は、前回の21.9万件を上回る22.2万件となる見込み。結果が予想を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りの材料と判断されやすいため、指標発表後の米ドルの値動きに注意したい。

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3. 米・週間原油在庫(日本時間25時00分)

日本時間25時00分には、米国の原油在庫の週報が発表される。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が毎週発表する原油在庫は、米国内で保有する商業用原油量を週間で測定した指標。原油在庫の増減によって需要が示され、さらに需要の増減がインフレや景気動向を示す材料として注目される。在庫量の増加は需要の低迷、減少は需要の拡大と判断され、原油相場に影響を与える可能性が高い。年末休暇前31日の原油先物市場では、1バレル=70.85ドル付近から71.96ドル付近まで上昇し、3営業日続けて堅調な伸びを見せた。指標発表後は原油相場の値動きが変動しやすい可能性があるため、市場の反応を注視したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。