
2026.03.04
2026.03.04
米・ADP雇用統計(日本時間22時15分)
米・ISM非製造業景況指数(日本時間24時00分)
加・マックレムBOC総裁の発言(日本時間24時30分)
東京時間では、オーストラリアの第4四半期GDPの発表を受けて、主要通貨に対して豪ドルが全面安となった。9時30分に発表されたオーストラリアの第4四半期GDPは、前期比が市場予想通り+0.8%の伸びを示し、前年比は予想の+2.3%を上回る+2.6%まで加速。景気拡大の兆しから、オーストラリア準備銀行(RBA)の利上げ期待が高まった。ただ、現状は中東の地政学リスクを背景に世界的なインフレ加速や景気悪化が懸念されている状況にある。オーストラリアではすでにインフレ率の高止まりが続いているため、成長加速に対するポジティブな反応よりもインフレ加速に対する警戒感が意識され、豪ドル売りにつながった。豪ドル/円(AUDJPY)は指標発表後に下げ幅を広げ、一時110円を下回る水準へ下落。豪ドル/米ドル(AUDUSD)も一時0.6980ドル台まで値を下げ、売り一巡後は0.7000ドルを挟んだ小動きが続いた。為替市場全体ではやや円買い優勢となったが、前日まで急加速したリスク回避の動きは一服し、ボラティリティもやや縮小傾向にある。米ドル/円(USDJPY)は前日の高安値が意識され、157円台で上下する動き。対米ドルでの欧州通貨売りも一旦は落ち着き、ユーロ/米ドル(EURUSD)と英ポンド/米ドル(GBPUSD)はじり安で推移した。前日に380ドル超の暴落をみせた金(GOLD)は、5,100ドル台まで反発。ただ、買い戻されるものの上値は重いため、次の方向性待ちの展開となった。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-3.61%と3日連続の大幅続落。前日の海外時間にリスク回避の動きが強まったことが警戒され、寄り付きから前日比800円超の下落で取引開始。投資家心理の悪化で世界的に株安が進んでいることが売りを誘い、前日比2,000円超安の5万4,000円台で取引を終えた。本日は米国の重要指標発表を控えているため、NY時間での米ドルの動向が注目される。中東情勢の関連ヘッドラインには引き続き警戒しておきたい。
日本時間22時15分に、米国の2月ADP雇用統計が発表される。ADP雇用統計は、民間調査会社のAutomatic Data Processing(ADP)社が有する全米約50万社の給与データから、民間の非農業部門雇用者数を調査した指標。米労働省労働統計局(BLS)が発表する米雇用統計の先行データとして注目されやすい。市場予想は+5.0万人。前月の+2.2万人から増加する見込み。前回1月は前月比で増加したものの、市場予想を下回る結果となった。ただ、その後に発表された米雇用統計が強い結果となったことで、労働市場が堅調さを維持しているとの見方が広がっている。今週6日(金)に発表される2月の米雇用統計は前月よりやや弱いデータが予想されているため、本日発表されるADP雇用統計が下振れた場合、労働市場減速への警戒感から米ドルが売られる可能性があることに注意したい。
日本時間24時00分に、米国の2月ISM非製造業景況指数が発表される。ISM非製造業景況指数は、米国の非製造業の購買担当者を対象に景況感のアンケート調査を実施し、結果を指数で示した指標。指数が50を上回ると景気拡大、指数が50を下回ると景気後退と判断される。市場予想は53.5。前月の53.8を小幅に下回るものの、9ヶ月連続で景気拡大圏を維持する見込み。前回1月のISM非製造業景況指数では、仕入れ価格の上昇などからインフレ加速の可能性が示唆された。現状の中東情勢の悪化で世界的な景気後退懸念やインフレ上昇リスクが警戒されているため、結果の上振れや下振れには市場が神経質に反応する可能性が考えられる。指標発表後の米ドルの動向に注目し、慎重にトレードチャンスを捉えたい。
日本時間24時30分に、カナダ中央銀行(BOC)のマックレム総裁の発言が予定されている。今月18日に控える次回会合に向けて、BOCの最新の金融政策見通しを探りたい。BOCは前回1月の会合で政策金利の据え置きを決定。インフレ動向は概ね中銀の予想通りの道筋に沿っている一方で、米国の関税や地政学リスクを背景とした不確実性が要因で、今後の政策の見通しが不透明であることを明らかにした。現状では利下げの再開時期を予測することが困難であるため、本日のマックレム総裁の発言の場で据え置きを示唆する内容が述べられた場合、市場はカナダドル買いで反応する可能性がある。一方で、利下げの可能性について言及された場合は、カナダドル売りが生じる可能性もあるため、発言内容と市場の反応を見極めたい。
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