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原油高と米ドル高が再燃

原油高と米ドル高が再燃

原油高と米ドル高が再燃
相場レポート

2026.03.12

NEW

2026.03.12

本日のポイント

  1. 英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間18時30分)

  2. 米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)

  3. 米・住宅着工件数(日本時間21時30分)

東京時間では、原油高を背景とした有事の米ドル買いが先行した。昨日は国際エネルギー機関(IEA)が過去最大規模となる4億バレルの石油備蓄放出を決定し、さらに国内では高市政権が約8,000万バレルの石油備蓄放出とガソリン価格抑制の措置を講じる意向を表明。しかし、ホムルズ海峡封鎖が続く限りは原油の供給逼迫が免れないとの見方から、リスク警戒の動きが継続した。前日に1バレル=88ドル付近で引けたWTI原油(OIL)は、アジア時間早朝から買いが強まり、正午前には一時95ドル台まで上昇。原油価格に連れて米10年債利回りが上昇したことで米ドル買いが先行し、カナダドルと円も買い優勢となった。米ドル/円(USDJPY)は前日からの上昇基調が継続し、朝方8時過ぎには1月23日以来となる159円台に乗せる動き。東京勢本格参入後は円買いの動きもあり上昇幅を縮小したが、大きく下押すことなく159.00円を挟んだ高値圏でのもみ合いが続いた。金(GOLD)は売りが優勢。原油高や有事の米ドル買いが再燃していることから上値が重く、一時5,125ドルまで下押す動きがみられた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.04%と3日ぶりに反落。原油価格の上昇が重しとなり、序盤から売りが先行。一時1,200円超まで下げ幅を広げ、5万4,000円割れする場面もみられた。この後の海外時間では目立った経済イベントが予定されていないため、原油相場を中心にリスク警戒の動きに左右される展開が予想される。本日はブレント原油(BRENT)が一時100ドルを突破するなど、エネルギー価格の上昇圧力が強まっている。有事の米ドル買いの加速で、米ドル/円(USDJPY)は1月下旬のレートチェック後の下げ幅を帳消しにする水準まで値を上げているため、円買い介入への警戒感も意識される可能性が高い。

1. 英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間18時30分)

日本時間18時30分に、イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁が金融安定理事会(FSB)会議の開会挨拶に出席する。英国は来週3月19日に英中銀金融政策委員会(MPC)の会合を控えているため、金融政策の見通しについて新たな見解が示されるか確認したい。ベイリー総裁は前回2月会合で追加利下げの可能性を示唆し、インフレ率の低下を背景に市場の利下げ観測も高まっていたが、中東情勢の悪化によって見通しが一転。エネルギー価格高騰がインフレを押し上げる可能性が指摘されており、3月会合の利下げ見通しが後ずれする事態となった。本日の発言では、3月会合の利下げの可能性やインフレ見通しについて言及されるか注目したい。

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2. 米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、米国の新規失業保険申請件数が発表される。新規失業保険申請件数は、米国内で失業者が失業保険を初めて申請した件数を集計した指標。米労働省雇用統計局が毎週木曜日に発表しており、雇用データの先行指標として注目される。市場予想は21.5万件。前週の21.3万件を小幅に上回るが、直近2週分と比較して概ね横ばいが見込まれている。新規失業保険申請件数は、季節要因などを背景に1月下旬から2月上旬にかけて一時急増したが、現在は低水準を維持。労働市場の底堅さが堅持されるデータではあるものの、2月の米雇用統計が想定外の悪化を示したことで、やや警戒感が増している。雇用統計の下振れが一時的なものであるかを判断するうえでも、新規失業保険申請件数や同時に発表される継続需給申請件数の推移に注目したい。

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3. 米・住宅着工件数(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、米国の1月住宅着工件数が発表される。住宅着工件数は、米国で1ヵ月内に建設開始された新築住宅の件数を調査した指標。米商務省センサス局が毎月公表しており、地区ごとに集計されたデータを年率換算した季節調整値が発表される。市場予想は、年率換算件数が134.0万件、前月比が-4.6%。同時に発表される住宅建設許可の発行件数を調査した住宅建設許可件数は141.0万件が見込まれる。住宅着工件数は直近2ヶ月連続で増加幅を拡大しており、前回12月は一戸建ての着工件数を中心に市場予想を大きく上回る高水準となった。ただ、建設動向の先行データとなる一戸建ての住宅建設許可件数がやや減少したため、このまま堅調さを維持できるかが注目される。発表結果と市場予想の乖離が大きいと、米ドルが大きく反応する可能性がある点に注意したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。

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