2024.11.20
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2024.11.20
欧・複数の要人発言(日本時間22時00分~)
米・複数の要人発言(日本時間24時00分~)
米・週間原油在庫(日本時間24時30分)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は昨日のNY時間の流れを引き継ぎ上げ幅拡大。朝方から買い優勢の動きを見せ、154円台後半で一時跳ね返されるも、再び値を上げて155円台を回復した。米10年債利回りが底堅く推移していることなどを支えに、上値を試す勢いを見せている。円売りが加速したことで、ユーロ/円(EURJPY)や英ポンド/円(GBPJPY)などのクロス円銘柄も揃って上昇。米ドル高の影響でユーロ/米ドル(EURUSD)は上値の重さが目立つ展開となった。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.16%で反落。本日の米株式市場引け後に控えるエヌビディア(NVIDIA)の決算発表への警戒感から、売買手控えの様子見姿勢が強まった。
日本時間22時00分以降は、欧州金融当局者らの発言に注目したい。本日は、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁、デギンドス副総裁、ギリシャ中銀のストゥルナラス総裁、アイルランド中銀のマクルーフ総裁の発言が予定されている。デギンドス副総裁は先日の講演で、来年にはインフレ率が目標の2%台に回帰すると述べる一方で、消費低迷に対する懸念を示した。ユーロ圏では来年以降の景気後退が不安視されており、ウクライナ情勢やトランプ新政権の政策などによる経済見通しの悪化が懸念されている。景気悪化への不安が増していけば次回12月会合で追加利下げを実施する可能性が高まるだけに、ECB関係者の発言は注視しておきたい。
本日は米国の要人発言が多く予定されている。日本時間24時00分にはバーFRB副議長、日本時間25時00分にはクックFRB理事、日本時間26時15分にはボウマンFRB理事、日本時間翌早朝の6時00分にはボストン連銀のコリンズ総裁がそれぞれ講演を行う。米国では、パウエルFRB議長が先日の講演で利下げを急がない考えを示したことから、次回12月会合での利下げ期待が後退しつつある。市場では据え置きか0.25%の追加利下げを実施するかで意見が拮抗しており、FRB高官らの発言や来月6日に発表される雇用統計の結果に注目が集まっている。本日のFRB関係者の発言から今後の利下げ見通しへのヒントとなる情報が出るか確認しておきたい。
日本時間24時30分には、米・週間原油在庫が発表される。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が米国内の原油在庫状況を集計し、毎週水曜日に発表する。原油在庫量が増加すれば需要の低迷、減少すれば需要の増加と考えることができるため、インフレ傾向や経済動向を確認する上で注目しておきたい。原油先物市場では、ウクライナ情勢が緊迫化していることを受け、原油先物価格が上昇している。今後の供給途絶のリスクが懸念されており、戦争の激化が続けば原油価格に大きな影響を与える可能性があることに警戒したい。
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