2024.11.21
2024.11.21
豪・ブロックRBA総裁の発言(日本時間17時00分)
米・新規失業保険申請件数(日本時間22時30分)
米・中古住宅販売件数(日本時間24時00分)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は米ドル買い・円売りの加速で一時下げ幅を拡大した。講演に出席中の植田日銀総裁が「12月会合前に多くのデータが出るだろう」と発言したことを受けて、市場は円買いで反応。155.250円付近で推移していた米ドル/円(USDJPY)は、一時154.560円付近まで大きく値を下げた。また、同時刻にNY連銀のウィリアムズ総裁が「金利はさらに低下する可能性がある」と発言したことも伝わり、米ドル売りの動きも加速した。ユーロ/米ドル(EURUSD)と英ポンド/米ドル(GBPUSD)はNY市場終値付近からほぼ横ばいで推移。今月上旬から継続していた下落の勢いは一服したものの、上値の重さは目立っている。この後の海外市場で欧州各国の要人発言が続くため、相場が動意付く材料が得られるか見極めたい。ビットコイン(BTCUSD)は再び上昇の勢いが強まり、97,000ドルを突破。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.85%の続落で取引を終了した。
日本時間17時00分には、オーストラリア準備銀行(RBA)のブロック総裁の講演が予定されている。RBAは今月5日の会合で、政策金利を現在の4.35%に据え置くことを決定した。昨年11月の利上げ以降、8会合連続での据え置きとなる。ブロック総裁は、据え置きの背景についてはインフレ率の高止まりを指摘しており、今後もインフレ上振れへの警戒が必要であるとの見解を述べた。当面は引き締めを維持する姿勢を示しており、タカ派的なスタンスが継続されることが見込まれる。オーストラリアの次回政策金利発表は12月10日。ブロック総裁の発言から、引き続き据え置きを継続する姿勢が示されるのか注目したい。
日本時間22時30分には、米国の新規失業保険申請件数が発表される。新規失業保険申請件数は、米国内において新規で申請された失業保険給付の件数を測定する指標。米労働省雇用統計局が集計し、毎週木曜日に公表する。週次のデータであるため速報性が高く、雇用統計や失業率などの重要指標の先行指標として注目される。今回の事前予想は22.0万件と、前回の21.7万件からやや増加の見込み。米国では、9月から続いたハリケーンの被害によって新規失業保険申請件数が一時増加傾向にあったものの、現在ではハリケーン前の水準まで戻っている。予想値を上回れば米ドル売り、下回れば米ドル買いの材料となる可能性があるため、指標発表直後はドルストレート銘柄の値動きに注意したい。
日本時間24時00分には、10月の米・中古住宅販売件数が発表される。全米不動産協会(NAR)が中古住宅の販売件数を月ごとに集計した指標で、景気の先行指標として注目される。米国では新築住宅よりも中古住宅の市場規模の方が大きいため、新築住宅販売件数よりも注目度が高い。今回の予想では、前回の384万件を上回る395万件となる見込み。発表後には米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)が動意付く可能性があるため、慎重にトレードチャンスを見極めたい。
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