2024.11.19
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2024.11.19
欧・複数の要人発言(日本時間17時45分~)
英・複数の要人発言(日本時間19時00分)
加・消費者物価指数(日本時間22時30分)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は底堅く推移した。朝方は円買いが加速し、日経株価(JP225)の上げ幅縮小や時間外の米10年債利回りの低下を受けて下値を拡大。加藤財務相の為替への言及が伝わると米ドル安・円高がさらに加速し、一時153円台まで下押しする場面が見られた。しかし、その後はすぐに押し戻され154円台を回復。大枠では米ドル高基調が継続しているため、米ドル/円(USDJPY)は押し目を作ると買いが入りやすい地合いが続きそうだ。豪ドル/円(AUDJPY)は、豪州株や香港株が堅調に推移したことを材料に上昇。金(GOLD)も前日からの上昇の流れが継続し、約1週間ぶりの高値となる2,625ドル台を付けた。本日は欧州時間にユーロ圏と英国の要人発言が多く予定されているため、ユーロや英ポンドなどの欧州通貨の動向に注意したい。
本日は、欧州時間序盤から複数の欧州金融当局者による発言が予定されている。日本時間17時45分には欧州中央銀行(ECB)のエルダーソン理事、日本時間18時00分にはエストニア中銀のミュラー総裁、日本時間19時00分には伊中銀のパネッタ総裁がそれぞれ講演や会見を行う。次回12月会合での利下げ見通しや来年以降の景気見通しへの言及があるか注目したい。また、本日は日本時間19時00分に欧州の10月消費者物価指数の改定値が発表される。先月発表された速報値から大きく上方修正もしくは下方修正されていた場合、ユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/英ポンド(EURGBP)などの銘柄が反応する可能性があることに注意したい。
本日は、英中銀金融政策委員会(MPC)委員らの発言に注目したい。日本時間の19時00分より、ベイリーBOE総裁、ロンバルデッリBOE副総裁、マンMPC委員、テイラーMPC委員が財務委員会に出席予定。議会証言では、今後の利下げ見通しや景気動向についてどの程度踏み込んだ内容が示されるのかが注目される。市場の注目を集めるのはベイリーBOE総裁の発言だが、MPCの中で最もタカ派的なメンバーとして知られるマンMPC委員がどの程度タカ派的な見解を述べるのかについても注視したい。
日本時間22時30分には、カナダの10月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIはカナダ国内における商品やサービスの価格変動を測定した指標であり、カナダ中銀(BOC)が政策金利を決定する上で非常に重要視しているインフレ指標である。今回の事前予想では、前月比で+0.3%、前年比で+1.9%と、前回値からの伸びが見込まれる。総合指数から食料品やエネルギーを除いたコア指数では、前月比で0.0%、前年比で1.6%と、いずれも前回値を上回る見込み。カナダの次回12月会合では、利下げ幅が0.25%と0.5%のどちらに決まるのかが焦点となっている。CPIの結果が予想値を上回りインフレ率の伸びが確認されれば、大幅利下げ期待が後退しカナダドル買いの動きが起こる可能性があることを留意しておきたい。
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