2024.10.21
2024.10.21
米・要人発言(日本時間22時30分~)
米・景気先行指数(日本時間23時00分)
英・ロンドンフィックス(日本時間24時00分)
東京時間では、午前中に円買い優勢の動きが見られ、米ドル/円とクロス円は下落。衆院選への警戒感から円が買われている可能性があり、円関連通貨はさえない動きが続いた。午後に入ると下げは一服し、方向感に欠ける動きを見せている。ユーロ/米ドルはもみ合いが続く展開。1.08535付近から1.08700付近までの狭いレンジを形成し、上値の重さが意識される中で小幅に推移した。株式市場では、日経平均は小反落。先週末の米国株高を受けても寄り付きは売りが先行した。下げ幅を一時200円超えに拡大したものの、その後はプラス圏を回復。前営業日比で27円安と、わずかな反落で取引を終えた。本日は欧州時間で目立ったイベントの予定はなく、NY時間も重要度の高いイベントが少ない。材料不足による限定的な値動きが継続する可能性を考慮しておきたい。
本日はNY時間以降に米国の要人発言が多く予定されているため、今後の利下げ見通しや経済政策への言及に注目したい。日本時間21時55分にはダラス連銀総裁のローガン氏の発言、26時00分にはミネアポリス連銀総裁のカシュカリ氏の発言、翌日早朝の日本時間6時05分にはカンザスシティ連銀総裁のシュミッド氏の発言、日本時間7時40分にはサンフランシスコ連銀総裁のデイリー氏の発言が行われる。デイリー氏は今月15日に開催されたイベント出席時に、「年内に1回か2回の追加利下げは妥当」との見解を述べた。約半月後に控える次回FOMCに向けて、金融関係者がどのような見方を示すのか注目が集まる。
日本時間の今夜23時00分には、米・景気先行指数の発表が予定されている。週平均労働時間や新規住宅着工件数、マネーサプライなど、米国の景気動向に先駆けて動くとされる10項目から算出される指数であり、非営利調査機関であるコンファレンスボードが発表する。前回は、予想値の-0.3%を上回る-0.2%の結果となった。今回は-0.3%と予想される。先行指数とともに、景気と呼応して動く指標から算出する一致指数や景気に遅れて動く指標から算出する遅行指数を合わせて景気総合指数と呼ばれる。景気先行指数はこれらの指数の中で最も注目度が高い。
日本時間の24時00分は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に向けた値動きに注意したい。ロンドンフィックスは、東京時間の仲値(日本時間9時55分)に相当し、ロンドン市場における金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定することを指す。ロンドンフィックスでは金(GOLD)の現物取引レートが決まるため、金(GOLD)が特に大きな値動きを示す場合が多い。また、金(GOLD)の変動に連れて米ドルが動く他に、ユーロや英ポンドなどの欧州通貨も動きやすいとされている。ロンドンフィックスでのフローが観測された場合は、短期トレードで値動きをピンポイントに狙いたい。
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