2024.10.22
2024.10.22
米・主要企業の決算発表(日本時間19時00分~)
英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間22時25分)
欧・ラガルドECB総裁の発言(日本時間28時15分)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は小幅に上昇。東京朝方にサンフランシスコ連銀のデイリー総裁から追加利下げを支持する内容の発言が出たが、下値は限定的。米国の大幅利下げ観測が後退していることや利下げペースが鈍化する見込みであることが支えとなり、米ドル/円(USDJPY)は底堅く推移した。しかし、午後に入り一時151.100円を超えて上昇したものの、その後150.800円前後まで押し戻される動きとなった。また、豪州の利下げ期待が後退していることで豪州株が大幅に反落。為替市場では豪ドルやNZドルなどのオセアニア通貨買いが先行した。株式市場では、日経平均は前日比542円安の大幅続落。午前から地合いの弱さが継続し、下げ幅拡大後にもみ合いが続いた。
本日はNY時間を中心に米国の主要企業の決算発表が多く予定されている。日本時間の19時以降に、ゼネラル・モーターズ(GM)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)、インベスコ(IVZ)、ロッキード・マーチン(LMT)が続けて発表する。第3四半期決算発表が本格化していることもあり、米株式市場では様子見ムードが強まってきている。特に、来月の米大統領選の日程が迫ることもあり、調整の動きや警戒感が増す可能性が高い。長期金利や為替の値動きと併せて、株価の動きも慎重に見守りたい。
日本時間の今夜22時25分に、英・イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁の講演が予定されている。今月3日、ベイリー総裁の積極的な利下げの可能性を示唆する発言が伝わると、英ポンドは急落。英ポンド/米ドル(GBPUSD)は大幅安の状況から下落基調が継続しており、9月11日につけた1.30020ドル付近のサポートを下抜け、約2ヶ月振りに安値を更新した。英国は他の主要国と比べると金融緩和のペースが比較的ゆっくり進行すると見られていたため、ベイリー総裁が利下げに積極的な姿勢を見せたことで大きなインパクトを与える結果となった。英国の次回の政策金利発表は11月7日の予定。次回会合までの日程が迫る中、ベイリー総裁から再び利下げを示唆する発言が出れば英ポンドが大きく売られる可能性があることに注意したい。
日本時間の深夜28時15分には、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が今月26日まで開催のIMF世界銀行年次総会に参加する。ECBは17日に開かれた理事会で2会合連続となる追加利下げを決定した。ユーロ圏では景気失速が懸念されており、想定以上にインフレ率が鈍化傾向にあることが窺える。今後の金融政策の焦点がインフレ率から経済成長へと切り替わっていくことが考えられ、次回12月に開催される理事会での利下げ観測も高まっている。現在のユーロは、ドル買い基調の影響もあり売られやすい地合いが継続中。ユーロ圏の今後の利下げ見通しに関する言及が出るか、ラガルド総裁の発言に注目が集まる。
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