2024.09.10
2024.09.17
米・NFIB中小企業楽観指数(日本時間19時00分~)
英・加・米の要人発言(日本時間20時00分~25時15分)
米・3年債入札(日本時間26時00分)
東京時間の米ドル/円は、ゴトー日仲値はドル買いのアノマリー通り、9時55分の仲値に向けて上昇。その後はやや売りに押されるものの、143円台での小幅なレンジに収まる動きとなった。株式相場においても、8月はじめの投げ売り・追証祭りの再現とはならず、下げたところでは着実に買われている印象。国内の新NISA組の投資意欲が強いことが伺われる。本日の欧州・NY時間では注目度の高い経済指標が予定されていないものの、英国・カナダ・米国の要人発言には注意したい。昨日からブラックアウト期間(次回FOMCまで金融政策に関する発言自粛)に入っているため、FRB関係者からはマーケットを動意づかせるような発言は期待できぬものの、明日の米・消費者物価指数を前に、マーケットが過敏に反応する可能性も想定しておきたい。
全米独立企業連盟(NFIB)が発表するNFIB中小企業楽観指数は、米国の個人労働人口の約50%を占める中小企業の健全性を示す指標である。雇用、インフレ率、設備投資の統計などの10項目から構成される。前回8月13日には予想91.5に対して結果93.7と、22年3月以来の高水準となったものの、コロナパンデミック以前の数字には依然として届かぬレベルである。2017年から2020年にかけては105を前後するレベルで推移していた。今年4月の88.5を底に回復しつつあるNFIB中小企業楽観指数は、米国の経済動向を測る上では見逃せない指標である。前回に続いて高い伸びを示す数字となれば、米国の株式やインデックス、原油の下値を拾う動きとなることを期待したい。
欧州時間からNY時間にかけて、欧米の要人発言が予定されている。20時00分には英国のサラ・ブリーデンMPC(金融政策委員会)委員、21時10分にはカナダのマックレムBOC総裁、23時にはバーFRB副議長、25時15分にはボウマンFRB理事が発言。中でも、バーFRB副議長とボウマンFRB理事は、FOMC(連邦公開市場委員会)での投票権があるだけに、その発言が注目される。昨日からブラックアウト期間(次回FOMCまで金融政策に関する発言自粛)に入っているため、利下げに関する発言は見込めぬものの、マーケットが過敏に反応することも想定おきたい。バーFRB副議長はイベントで講演、ボウマンFRB理事はストレステストについて講演する。いずれも質疑応答が予定されている。
日本時間の深夜26時00(NY時間15時00分)に、米国の3年物中期国債の入札が行われる。前回8月6日の入札結果は3.810%。長期的にみれば依然として高水準ではあるが、6月10日の4.659%からは確実に低下。18日のFOMCへ向けて利下げ期待が高まる中、今夜の入札結果がどうなるのか。米国の利下げ予測に一喜一憂する展開が続いているだけに、注意して見守りたいところである。
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