2024.09.09
2024.09.17
英・ロンドン株式市場(日本時間16時00分~)
米・NY株式市場(日本時間22時30分~)
米・ニューヨークオプションカット(日本時間23時00分)
先週末の米・雇用統計で大幅下落となった金融マーケット。続落が懸念された東京市場ではなんとか踏みとどまり、欧州時間へと引き継がれたが、欧州市場とNY市場では荒い動きとなる可能性も想定しておきたい。本日は注目度の高い米・経済指標がないだけに、大口プレイヤーの売り仕掛け・買い戻しに警戒しつつ、慎重にエントリーチャンスを探りたい。
英国の株式市場はロンドン時間の朝8時に取引スタートすることから、一般に「ロンバチ」と呼ばれ、一日の中でも特に荒い値動きになる時間帯として知られている。夏時間のロンバチは東京時間16時00分(冬時間は17時00分)である。先週末の米株市場の値下がりを受けて、ロンドン市場の代表的な株価指数FTSE100(UK100)は、プラス圏で推移していたところから-0.73%まで急落。ドイツの株価指数DAX(GER40)も同じく-1.60%と大きなマイナスで引けたことから、指数先物やオプション取引絡みの売り買いがいつにもまして荒くなることが予想される。
米国の景気減速懸念からダウ平均、S&P500、ナスダック指数がいずれも大幅下落となった先週末の相場から、週明けのNY市場でも荒い値動きが予想される。米・雇用統計では雇用者数が予想を下回る一方で、失業率・平均時給共に予想を上回り、労働市場の改善が確認されている。先日発表されたISM非製造業指数も、景況判断の基準となる50を上回っていた。米国経済全体では景気後退ともいえない状況であるとも言われているが、S&P500のチャートはダブルトップを形成しつつあり、NVIDIAに象徴されるAIバブルの崩壊も危惧される状況だ。週明けの米株市場の動向が注目される。
米株市場の取引開始から30分後には、ニューヨーク市場での通貨オプションの権利行使の期限時刻(カットオフタイム)となるニューヨークオプションカット(いわゆるNYカット)を迎える。NYカットでは、権利行使の時刻(夏時間は日本時間23時00分、冬時間は24時00分)に向けて様々な思惑による売り買いが交わされ、激しく値動きする傾向が強い。先週末の大幅下落から週明け初のNYカットでは、普段にもまして荒い値動きが想定される。9日のNYカットでは、145.00円、144.00円、142.65円、142.00円のオプション設定が観測されている。NY時間での取引で利益を狙うトレーダーは、慎重にエントリーチャンスを見極めたいところである。
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