中東情勢の混乱で日経急落、原油100ドル突破

2026.09.11
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2026.09.11
本日のポイント
米・消費者物価指数(日本時間21時30分)
米・ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(日本時間23時00分)
米・財政収支(日本時間27時00分)
11日の東京市場は、中東情勢の緊迫化を受けたリスク回避ムードに包まれた一日となった。米ドル/円(USDJPY)は前日の米卸売物価指数(PPI)上振れによる米長期金利高が支えとなる一方、国内長期金利の上昇や株安を嫌気した円買いも交錯し、154円20銭台から154円60銭台で方向感に乏しい展開が続いた。日経平均株価は大幅反落した。中東情勢の混乱長期化を背景にNY原油先物が1バレル100ドルを超える水準まで急伸したほか、前日の米長期金利が2023年10月以来の水準に上昇したことが重荷となった。AI・半導体関連株の売りが指数を押し下げ、寄り付きから1,000円近く下落してスタート。下げ幅は一時2,000円を超え、6万3,000円台まで急落する場面があった。欧州・NY時間では、日本時間21時30分発表の米8月消費者物価指数(CPI)が最大の焦点である。前日のPPI上振れを踏まえ、CPIも予想を上回れば米金利上昇とドル買いが強まりやすい。ミシガン大学消費者態度指数(速報値)や月次財政収支も予定されている。要人発言では、片山財務相が「秩序ある為替市場の維持に努める」と発言したほか、ベッセント米財務長官は「米国債市場は極めて良好な状態にある」と述べており、為替・金利動向への当局スタンスにも注意したい。来週は日米ともに金融政策決定会合を控えており、CPI結果とその後の要人発言を見極めつつ、原油高・金利上昇とリスク回避の株安・円買いが綱引きする神経質な展開が続くと思われる。
1. 米・消費者物価指数(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に8月の米消費者物価指数が発表される。今回の予想は前月比+0.4%・前年比+3.4%、コア指数は前月比+0.2%・前年比+2.4%であり、前回結果は前月比+0.1%・前年比+3.4%、コア前月比+0.2%・コア前年比+2.5%であった。中東情勢の緊迫化を背景とした原油高でガソリン価格が上昇し、前月比の伸びは加速する見込みだが、前年比は横ばい圏にとどまる見通しである。コア指数はベース効果もあり鈍化が予想される。上振れれば9月FOMCでの利上げ観測が強まりドル買い材料となる可能性がある。
2. 米・ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(日本時間23時00分)
日本時間23時00分に9月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値が発表される。今回の予想は51.1、前回結果は51.7であった。8月は速報51.0から上方修正されたものの、7月の55.2からは低下した水準にとどまっている。ガソリン価格の上昇や雇用情勢への懸念が消費者心理の重荷となっており、1年先期待インフレ率も高水準で推移している。9月は前回から小幅な低下が予想され、インフレ期待の動向にも引き続き注目が集まる見通しである。
3. 米・財政収支(日本時間27時00分)
日本時間27時00分に8月の米月次財政収支が発表される。今回の予想は-2,024億ドル、前回結果は-4,320億ドルであった。7月は関税収入の増加が歳入を下支えしたものの、歳出も高水準となり、赤字額は4,320億ドルに達した。8月は季節要因により赤字幅は縮小するとの見方が優勢だが、金利上昇に伴う利払い費の増加や歳出圧力は根強く、高水準の赤字が続く見通しである。財政赤字の高止まりは長期金利の上昇要因となりやすく、ドル相場や米国債市場への影響にも留意が必要である。
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