米FOMCに向けた思惑錯綜に注意

2026.07.29
2026.07.29
本日のポイント
米・週間原油在庫(日本時間23時30分)
米・FOMC政策金利&声明発表(日本時間27時00分)
米・主要企業の決算発表(日本時間29時00分)
29日の東京時間は、ドル円・日経平均ともに下落。163円台後半でスタートしたドル円(USDJPY)は午後に入ると163.28円までドル安・円高が進行。豪・消費者物価指数が市場予想を下回ったことに加え、日本の為替介入観測や国内資産投資拡大の思惑から円買いが優勢となったが、米10年債利回りの下げ渋りを受けてドルの買い戻しも入りやすく、明日未明のFOMCを前に方向感に乏しい相場が続いている。日経平均は、前日の急落(2566円安)に対する自律反発を狙って369円高で寄り付いたものの、格付け会社フィッチによるAI大規模投資への信用リスク警告と、SKハイニックスの決算失望を受けて半導体・AI関連株への売りが再燃した。前引けは675円安、後場には心理的節目の6万1,000円を割り込み、一時1,800円超安の6万500円台まで下落する場面もあった。自動車株や内需系は堅調だが、指数を支えきれない展開となった。本日は、日本時間27時に発表予定の米FOMC結果と27時30分から行われるウォーシュFRB議長の記者会見が最大の焦点だ。市場は据え置きを本線としつつも利上げ観測を約3割織り込んでおり、警戒感は根強い。23時30分の米原油在庫と、米株引け後に発表されるマイクロソフトとメタの決算にも要注目。ホルムズ海峡を巡るイラン・オマーン協議など中東情勢の緊迫化や、熊本地震関連銘柄への波及にも引き続き注意したい。
1. 米・週間原油在庫(日本時間23時30分)
日本時間23時30分に米・週間原油在庫が発表される。今回の予想は、緊迫化と緩和が交錯する中東情勢や高値圏で乱高下する原油価格を背景に、小幅な取り崩しを見込む向きが多いが、米国の高生産や供給回復による予想外の増加も警戒されている。前回結果は前週比+200万バレルの増加であった。在庫水準は過去5年平均を約6%下回っており、地政学リスクの高まりとFOMCやOPECプラス会合などの重要イベントが重なることで、原油相場のボラティリティが増す可能性がある。
2. 米・FOMC政策金利&声明発表(日本時間27時00分)
日本時間27時00分に米・FOMC政策金利発表及び声明が公表される。今回の予想は、政策金利3.50~3.75%での据え置きだが、原油高によるインフレ再燃懸念と5月就任のウォーシュ議長のタカ派姿勢を受け、利上げ観測も根強く残っている。前回6月会合では4会合連続の据え置きが決定され、参加者見通し(ドットプロット)は「年内利下げ」から「利上げ1回」へ転換した。声明文でのさらなるタカ派文言の有無や記者会見での発言が、9月以降の利上げの有無を占う焦点となる。
3. 米・主要企業の決算発表(日本時間29時00分)
日本時間29時00分に米主要テック企業の米・メタ・プラットフォームズが決算を発表する。今回の予想はEPSが7.18~7.23ドル、売上高は前年比+27%の602.2億ドルである。前回(4月29日発表)はEPSが10.44ドル、売上高が563.1億ドル(+33%)と市場予想を大きく上回ったが、好決算にもかかわらず時間外で株価が急落した経緯がある。今後はAI関連の設備投資負担が利益率をどこまで圧迫するか、広告事業の成長持続力とともに株価の焦点となる見通しである。
最近のレポート 記事一覧
-
2026.09.07
NEW
米休場で流動性低下、ドル円はもみ合い
米休場で流動性低下、ドル円はもみ合い
-
2026.09.04
NEW
ドル急落の反動で買い戻し、雇用統計を見極め
ドル急落の反動で買い戻し、雇用統計を見極め
-
2026.09.03
NEW
円高・金利高が交錯、日経反発も一進一退
円高・金利高が交錯、日経反発も一進一退
-
2026.09.02
NEW
中東緊迫・金利上昇で日経急落、ドル円160円台
中東緊迫・金利上昇で日経急落、ドル円160円台
-
2026.09.01
NEW
約3年ぶり金利高と原油高で荒れ模様
約3年ぶり金利高と原油高で荒れ模様
-
2026.08.31
米金利・中東情勢の交錯で荒れ模様、9月FOMC注視
米金利・中東情勢の交錯で荒れ模様、9月FOMC注視
-
2026.08.28
重要講演を前に一進一退
重要講演を前に一進一退
-
2026.08.27
金融政策の行方を見極める展開
金融政策の行方を見極める展開
-
2026.08.26
中東警戒後退と原油安でリスク選好
中東警戒後退と原油安でリスク選好
-
2026.08.25
ドル円底堅く、日経平均は下げ渋り
ドル円底堅く、日経平均は下げ渋り

