原油高が重石、日米金融政策を前に一進一退

2026.09.16
2026.09.16
本日のポイント
米・小売売上高(日本時間21時30分)
米・FOMC政策金利&声明発表(日本時間27時00分)
米・ウォーシュFRB議長の記者会見(日本時間27時30分)
16日の東京時間は、17日未明のFOMC結果発表と17~18日の日銀会合を控え、様子見姿勢の強い一日となった。米ドル/円(USDJPY)は、前日までの堅調地合いを引き継ぎ、155円前後で推移した。米長期金利が5%近辺で高止まりするなか、FOMCを前にした金融政策への思惑がドル買いを支えた。この日発表された7月機械受注や8月貿易統計も相場の手掛かり材料として意識された。日経平均は、前日終値6万3,484円を挟み方向感に乏しい展開となった。前日の米株安を受け値がさハイテク株には売りが出た一方、押し目買いも入り下値は限定的であった。中東情勢を背景とした原油高と長期金利上昇が上値を抑える中、FOMCや日銀会合の結果を見極めたいとの思惑から積極的な売買は手控えられた。欧州時間からNY時間にかけては、21時30分に米8月小売売上高、輸出入物価指数が発表されるほか、23時にはNAHB住宅市場指数、企業在庫も公表される。最大の焦点は17日未明3時のFOMC政策金利発表と3時30分のウォーシュFRB議長会見であり、声明文の文言や会見でのタカ派・ハト派のトーンがドル円やNYダウの方向性を左右する。中東情勢の緊迫化を背景とした原油価格の高止まりも引き続き警戒材料だ。18日の日銀会合結果と植田総裁会見は、円相場の中期的な方向性を左右する重要イベントである。日米金融政策の同時通過を控え、当面はボラティリティの高い神経質な相場展開が続くとみられる。
1. 米・小売売上高(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に8月の米小売売上高が発表される。今回の予想は前月比+0.9%、前回結果は前月比-0.6%であった。7月分は市場予想を下回り個人消費の減速が意識されたが、8月は雇用市場の動向が注目される中での発表となる。FOMC前日というタイミングもあり注目度は高く、上振れれば利下げ観測後退でドル買い、下振れれば利下げ観測強まりドル売りに振れやすい。翌日のFOMC結果の解釈にも影響を与える可能性がある。
2. 米・FOMC政策金利&声明発表(日本時間27時00分)
日本時間27時00分に9月のFOMC政策金利および声明が発表される。今回の予想は0.25%の利上げで、政策金利は3.50-3.75%から3.75-4.00%への引き上げが有力視されている。前回7月会合の結果は3.50-3.75%での据え置きであった。8月のコアCPIが予想を上回ったことを受け、利上げ確率は足元で9割超(92%前後)まで上昇している。今後はSEPとドットチャートの内容から追加利上げの有無が焦点となる。
3. 米・ウォーシュFRB議長の記者会見(日本時間27時30分)
直近の発言では、ウォーシュFRB議長はジャクソンホール会議において、FRBが現在最も重視すべきは物価であるとの見解を示し、基調インフレが2%目標に向け明確かつ十分な速さで低下すると確信できなければ、なお対応が必要との姿勢を示した。今回の記者会見では、9月FOMCでの利上げ実施を受け、インフレ抑制への強いコミットメントを改めて強調しつつ、今後の政策運営については経済指標などのデータを見極めながら判断する姿勢を示すことが予想される。
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