週明けは中東情勢を注視する展開

2026.07.13
2026.07.13
本日のポイント
米・要人発言(日本時間18時25分~)
欧・要人発言(日本時間25時45分)
英・要人発言(日本時間27時00分)
東京時間では、週末に米国とイランの対立が一段と激化したことを受け、リスク警戒感から原油高・米ドル高の動きが強まった。ここ数日間で米国とイランの攻撃応酬が続いており、昨日12日にはミサイルやドローンを使用した激しい戦闘が繰り広げられている。中東の地政学リスクの高まりを受けて、週明けのWTI原油先物(OIL)は74ドル台へ急伸してスタート。米長期金利の上昇を背景に有事の米ドル買いも強まり、米ドル/円(USDJPY)は162円台まで強含んだ。また、15時前には「政府がGRIFの基本ポートフォリオの変更を現時点で想定していない」との報道が伝わり、円相場が一時急落。先週10日に片山財務相がGRIF等の年金基金による国内投資強化策を表明し円高に振れたが、直ちに実行されるものではないことが明らかになり、一転して円安を加速させた。金(GOLD)は米金利高・米ドル高の動きから大幅下落。取引開始直後に4,100ドルを割り込み、15時頃には一時4,043ドルまで安値を切り下げた。株式市場では、日経平均株価は前週末比-1.92%と反落。AI関連銘柄の売りが先行したことや、地政学リスクを背景とした原油高が重しとなり、引けまで軟調地合いが続いた。本日は目立った経済イベントが予定されていないため、中東情勢を見据えた動きが中心となる可能性がある。また、今週は明日の米消費者物価指数(CPI)を皮切りに重要指標の発表が続くため、様子見ムードが強まる可能性も想定しておきたい。
1. 米・要人発言(日本時間18時25分~)
本日は、日本時間18時25分に米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長、日本時間25時45分にウォラー理事の発言機会が設けられている。両者ともパウエルFRB前議長の体制下ではハト派スタンスを維持していたが、中東情勢を背景としたインフレ急加速を受けて、現在は引き締め的な政策を支持する考えを述べている。現状、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが大方の予想だが、ボウマン副議長やウォラー理事がタカ派姿勢を強めるようであれば、利上げ期待から米ドル買いが加速する可能性がある点を押さえておきたい。
2. 欧・要人発言(日本時間25時45分)
日本時間25時45分に、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事の発言が予定されている。シュナーベル専務理事は、ECBの中でもタカ派スタンスをとるメンバーの1人として知られている。今月6日の講演では、米国とイランの和平合意を受けて原油価格が下落している状況について「戦争前に戻ったとは思わない」と述べ、タカ派姿勢を継続。本日も利上げに前向きな見解が示された場合、ユーロ相場を支える材料と判断される可能性がある。
3. 英・要人発言(日本時間27時00分)
日本時間27時00分に、イングランド銀行(BOE)英中銀金融政策委員会(MPC)チーフエコノミストのピル委員の発言が予定されている。タカ派のピル委員は、政策金利の据え置きが決定した6月のMPCで、利上げを支持して反対票を投じている。また、先月末のインタビューでは、他の政策メンバーがインフレ率の上振れをやや楽観視していることに懸念を示しており、引き続きタカ派姿勢を維持することが予想される。ピル委員が利上げの必要性を改めて強調した場合、英ポンドにとって追い風となる可能性がある。
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