中東情勢と介入警戒で神経質な展開

2026.07.22
2026.07.22
本日のポイント
米・EIA週間原油在庫(日本時間23時30分)
米・長期国債入札(日本時間26時00分)
米・主要企業の決算発表(日本時間29時00分)
本日22日の東京市場は、中東情勢の緊迫を背景とした「有事のドル買い」でドル円が主役となった。前日NY市場で1986年12月以来、約39年7カ月ぶりとなる163.24円台まで急伸した流れを引き継ぎ、東京早朝には163.03~163.23円のレンジで一進一退となった。米国がイランの核関連施設「ピックアックス山」への攻撃を示唆し、イラン側も報復を警告するなど攻撃の応酬が続いており、原油高とインフレ懸念を通じたドル買い圧力が根強い。一方で163円台という約40年ぶりの円安水準に達したことから、本邦当局による円買い介入への警戒感が急速に高まっている点には注意が必要だ。日経平均は前日比217円高で寄り付いた後、半導体株買いを主導役に上げ幅を一時1,300円超まで拡大し67,534円まで上昇したが、午後にかけて買いの勢いが続かず失速し、終値は前日比ほぼ横ばいの66,232円前後にとどまった。欧州時間は15時発表の英6月消費者物価指数が焦点で、独長期金利はインフレ懸念から上昇基調にある。NY時間は23時30分に米EIA週間原油在庫、26時00分に米20年国債入札(130億ドル)が予定され、いずれも原油需給と長期金利の方向感を左右する。さらに米株引け後にはテスラとアルファベットの決算発表が控え、値動きの起点となりやすい。ベッセント財務長官の米経済底堅さ発言や高市首相の成長率目標発言も相場材料となった。イラン情勢の一段の悪化と、それに伴う原油急騰・介入観測によるドル円の乱高下には引き続き厳重な警戒が必要である。
1. 米・EIA週間原油在庫(日本時間23時30分)
日本時間23時30分に米・EIA週間原油在庫が発表される。今回の予想は-約50万バレル(取り崩し)。前日発表のAPI統計では在庫が約263万バレル増加した一方、前回のEIA結果は169.2万バレルの減少であった。API統計を受け、市場ではEIAも在庫増加へ転じる可能性が意識されており、結果次第で原油価格が大きく反応する可能性がある。
2. 米・長期国債入札(日本時間26時00分)
日本時間26時00分に米・20年国債入札(130億ドル)が実施される。今回は、直近の流通利回り(4.6〜4.9%台)を踏まえ5%前後での落札が意識されている。前回6月16日入札の最高落札利回りは4.927%、応札倍率は2.75倍であった。長期金利は財政赤字への懸念と利下げ観測が綱引きとなる中、今回も応札倍率や海外勢の需要動向が注目される。
3. 米・主要企業の決算発表(日本時間29時00分)
日本時間29時00分に米・テスラの第2四半期決算が発表される。今回の予想は1株当たり利益+0.55ドル程度、前回は1株当たり利益+0.354ドルで市場予想の+0.41ドルを下回った。今回は四半期として過去最高となる48万台超の納車を記録しており、市場では増収が見込まれる一方、値引き販売による利益率低下が懸念されている。決算後は株価が上下7%前後変動するとの見方が出ている。
最近のレポート 記事一覧
-
2026.08.31
NEW
米金利・中東情勢の交錯で荒れ模様、9月FOMC注視
米金利・中東情勢の交錯で荒れ模様、9月FOMC注視
-
2026.08.28
NEW
重要講演を前に一進一退
重要講演を前に一進一退
-
2026.08.27
NEW
金融政策の行方を見極める展開
金融政策の行方を見極める展開
-
2026.08.26
NEW
中東警戒後退と原油安でリスク選好
中東警戒後退と原油安でリスク選好
-
2026.08.25
NEW
ドル円底堅く、日経平均は下げ渋り
ドル円底堅く、日経平均は下げ渋り
-
2026.08.24
NEW
方向感欠くドル円、重要指標を注視
方向感欠くドル円、重要指標を注視
-
2026.08.21
ドル円159円台の攻防続く
ドル円159円台の攻防続く
-
2026.08.20
米金利低下で円高、日経平均は反発
米金利低下で円高、日経平均は反発
-
2026.08.19
日経平均急落、ドル円は節目手前で揉み合い
日経平均急落、ドル円は節目手前で揉み合い
-
2026.08.18
中東情勢の不透明感で日経平均急反落
中東情勢の不透明感で日経平均急反落
