米ドル安・円高の動きが継続か

2026.07.10
2026.07.10
本日のポイント
欧・EU財務相理事会
加・雇用統計(日本時間21時30分)
英・ロンドンフィックス(日本時間24時00分)
東京時間では、片山財務相の発言を受けて大幅な円高に振れる動きとなった。片山財務相は午前の閣議後会見で、政府が掲げる「骨太の方針」による財政悪化懸念から長期金利が急騰している状況(骨太ショック)を受け、原案を一部修正する方向で調整中と説明。また、GRIFなど年金基金による国内の金融資産への投資を拡大する意向を明らかにした。片山財務相の一連の発言を受けて、為替市場では円相場が急騰。米ドル/円(USDJPY)は162.40円台から161.29円まで1円以上急落し、クロス円も軒並み大幅安となった。米ドルが対円で大幅に下落した動きから、主要通貨全般に対しても売りが加速。1.143ドル台で停滞していたユーロ/米ドル(EURUSD)は、米ドル/円(USDJPY)の急落に合わせて大きく上値を伸ばした。株式市場では、日経平均株価は前日比+1.20%と続伸。前日の米ハイテク株高を好感した買いに支えられ、半導体関連銘柄を中心に買いが先行。原油価格の上昇が落ち着いたことも一定の安心感につながり、2日連続でプラス圏での着地となった。本日はカナダの6月雇用統計以外に目立った経済イベントが予定されていないため、新たな相場材料待ちの様子見ムードが続く可能性がある。各国の金利差を睨んだ動きや中東情勢の動向にも注目しておきたい。
1. 欧・EU財務相理事会
本日は欧州連合(EU)の財務相理事会が開かれる。EU財務相理事会は、加盟国の財務相が各国代表として集う理事会を指す。閣僚レベルでの会合となり、経済政策や財政などさまざまな議題についての指針が策定される。経済指標とは異なり、市場へ直接的なインパクトを与えるものではないが、ユーロ圏の経済動向を把握するうえで注目しておきたい。
2. 加・雇用統計(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に、カナダの6月雇用統計が発表される。市場予想では、雇用者数が+1.00万人と前月から伸びが鈍化、失業率が6.6%の横ばいが見込まれている。前回5月は予想外の大幅改善となり、カナダの労働市場の底堅さが示された。市場ではカナダ中央銀行(BOC)が早ければ12月に利上げを実施するとの観測があり、労働市場が堅調さを維持できれば利上げ観測が高まる可能性がある。指標発表後のカナダドルの動向に注目したい。
3. 英・ロンドンフィックス(日本時間24時00分)
日本時間24時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連したフローが観測されるか注目したい。東京時間の仲値(日本時間9時55分)に相当するロンドンフィックスでは、ユーロや英ポンド、米ドルが一方的な値動きや乱高下を示す場合がある。また、金(GOLD)の取引が活発になるため、短期的に利益を狙いやすいタイミングとして知られている。本日は週末のため、ポジション調整の動きが入りやすく、通常以上に荒い値動きが生じる可能性にも備えておきたい。
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