AI関連主導の下げ拡大に注意

2026.07.24
2026.07.24
本日のポイント
英・製造業PMI/サービス業PMI(日本時間17時30分)
米・製造業PMI/サービス業PMI(日本時間22時45分)
米・新築住宅販売件数(日本時間23時00分)
24日の東京時間は、前日の米国株安を受けて軟調な地合いで始まった。前日23日のNYダウが507ドル安、ナスダック総合は2%超の下落となるなど、AI関連投資への過熱警戒と原油高によるインフレ懸念が重荷となったことが波及し、東京株式市場でも半導体・AI関連株を中心に売りが先行した。日経平均(JP225)は前日比1,700円超安の水準まで下落し、一時は64,000円付近まで下げ幅を拡大する場面も見られた。為替市場では米ドル/円(USDJPY)が163円台後半で揉み合い。朝方には163.76円まで下落する場面もあったが、その後は持ち直し163.90円台まで買い戻される展開となり、方向感に乏しい値動きに終始した。ユーロ/米ドル(EURUSD)は1.1370〜1.1386ドルのレンジで推移し、対円ではユーロがドル・円の双方に対してやや優勢な地合いとなった。ドル円は40年ぶりの高値圏にあるため、財務省・日銀による為替介入への警戒感が引き続きくすぶる状態が続いている。本日の欧州時間には英・独・仏・ユーロ圏の7月PMI速報値と英6月小売売上高が発表され、景気の強弱を見極める材料となる。NY時間には22時45分に米7月PMI速報値、23時00分に米6月新築住宅販売件数が発表される。AI主導の景気拡大が続くか、住宅市場の底堅さが確認されるかが焦点となる。中東情勢の緊迫化とホルムズ海峡・紅海周辺の供給リスクを背景とした原油価格の動向、および大型ハイテク企業の決算発表の続報にも引き続き注意が必要だ。
1. 英・製造業PMI/サービス業PMI(日本時間17時30分)
日本時間17時30分に、英国の7月・製造業PMI速報値とサービス業PMI速報値が発表される。今回の予想は製造業が52.0、サービス業が49.4(前回は52.5、48.8)。英国景気はサービス業を中心に2か月連続で50を割り込んでおり、内需の弱さが鮮明となっている。今回もサービス業が50を下回れば、7月30日のBOE会合を控え利下げ観測が強まりポンド売りが進みやすい可能性がある。逆に改善が確認されれば、スタグフレーション懸念がやや後退し、ポンドの買い戻し材料となることが予想される。
2. 米・製造業PMI/サービス業PMI(日本時間22時45分)
日本時間22時45分に、米国の7月・製造業PMIとサービス業PMI速報値が発表される。今回の予想は製造業が54.4、サービス業が51.5(前回は53.9、51.2)である。米国景気は11か月連続で拡大が続いており、AI関連投資や堅調な内需が支えとなっている。7月28-29日のFOMCを控える中、今回の指標が市場予想を上回れば「米国一強」の構図が意識され、ドル買いが優勢となりやすい。一方、下振れが確認されれば利下げ観測が強まり、ドル売りに振れる可能性がある。
3. 米・新築住宅販売件数(日本時間23時00分)
日本時間23時00分に、米国の6月・新築住宅販売件数(前月比・年率換算件数)が発表される。今回の予想は前月比4.7%(前回-7.3%)、年率換算件数は61.0万件(前回58.0万件)の見込み。5月は住宅ローン金利の高止まりと価格上昇を背景に市場予想を下回る弱い結果となっており、今回反発が確認されるかが焦点だ。結果が予想を上回れば住宅市場の底堅さが意識されドルの支援材料となる一方、再び弱い結果となれば米景気減速への懸念が強まり、利下げ観測とともにドル売りが進みやすい地合いとなる。米金利動向の動きとともに、米国株式の動向を注視したい。
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