流動性低下による急変動に注意

2026.01.02
2026.01.02
本日のポイント
欧米・製造業PMI【改定値】(日本時間17時50分~)
欧・マネーサプライM3(日本時間18時00分)
英・ロンドンフィックス(日本時間25時00分)
本日のアジア時間は、東京市場やニュージーランド市場、中国市場が休場で流動性が低下する中、為替は米ドル売り優勢でスタートした。朝方の米ドル/円(USDJPY)は昨年終値の156.70円付近から一時買いが強まり、156.88円まで上昇。ただ、157円台に乗せることなく上値を押さえられ、156.52円台まで下押した。午後に入ると米ドルの買戻しと円売りが強まったことで反発の勢いが増し、序盤の下げ幅を上回る水準まで再び上昇。海外時間で157円に到達するか注目したい。米ドル/円(USDJPY)とは対照的に、ユーロ/米ドル(EURUSD)と英ポンド/米ドル(GBPUSD)は朝方から買いが強まったものの、米ドルの買戻しが加速すると反落。薄商いで動意が乏しい中、全般米ドル主導の動きとなった。金(GOLD)は上昇。4,320ドル付近の始値から4,380ドルまで買われ、底堅い動きを見せた。ビットコイン(BTCUSD)は方向感なく推移。前日からの上昇基調は維持するも、8万9,00ドルに到達したところで売りに押された後は上にも下にも動きにくい展開となった。なお、本日まで金融機関が休業のため、株式市場は閉場となっている。この後の海外時間では、年末休暇明けの海外勢参入で相場に方向性が生まれるか注目される。ただ、目立った経済イベントの予定もなく、引き続き年末年始休暇中の市場参加者が多いため、流動性が悪い状況であることは念頭に置いておきたい。
1. 欧米・製造業PMI【改定値】(日本時間17時50分~)
本日は欧米各国の12月製造業PMIの改訂値が発表される。日本時間17時50分にフランス、日本時間17時55分にドイツ、日本時間18時00分にユーロ圏、日本時間18時30分に英国、日本時間23時45分に米国と、欧州時間からNY時間にかけて各国の発表が続く予定。製造業PMIは、各国の製造業購買担当者を対象に景況感を調査し、結果を指数化した指標。景況感の分岐点となる50を指数が上回れば景気拡大、50を指数が下回れば景気後退と解釈される。先月発表された速報値では、フランスが予想外の上振れで景況分岐の50を上回る水準まで改善したものの、ドイツが予想を下回る弱い結果となり、ユーロ圏全体では下振れ。米国も市場予想をわずかに下回ったが、英国は予想以上の強い結果となった。今回は改定値の発表となるため速報値ほど注目度が高くはないが、速報値の結果から上方修正や下方修正があれば関連通貨の値動きに影響を与える可能性があることを想定しておきたい。
2. 欧・マネーサプライM3(日本時間18時00分)
日本時間18時00分に、ユーロ圏の11月マネーサプライM3が発表される。マネーサプライM3は、金融機関から経済全体に供給される通貨の総量を示す指標。欧州中央銀行(ECB)が発表しており、M3が増加していれば景気拡大、M3が減少していれば景気後退と判断される。通貨の供給量の増減はインフレ傾向を把握する1つの指標として注目される。市場予想は前年比2.7%。前月の2.8%から小幅に低下する見込み。ユーロ圏のマネーサプライM3は昨年2月の4.0%をピークに減少傾向が続いている。8月以降は3.0%を下回る水準で推移しているため、今回も市場予想通り小幅な減少がみられるか注目したい。
3. 英・ロンドンフィックス(日本時間25時00分)
日本時間25時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連した値動きがみられるか注目したい。ロンドンフィックスとは、ロンドン市場で金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定する時間帯のことを指しており、東京市場の仲値(日本時間9時55分)に相当する。ロンドンフィックスの時間帯にはユーロや英ポンドなどの欧州通貨を中心に値動きが活発になる傾向があり、特に月末や月初は大口の売買が増加することで通常よりも荒い値動きが観測されやすい。また、この時間帯には金(GOLD)の現物取引レートも決定するため、金(GOLD)価格も変動しやすい点に注意が必要。スキャルピングなどの短期売買で利益を狙いやすいタイミングであるため、急変動のリスクに注意しながらトレードチャンスを窺いたい。
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