ベネズエラ攻撃を受けたリスク動向の変化に注意

2026.01.05
2026.01.05
本日のポイント
英・マネーサプライM4(日本時間18時30分)
米・ISM製造業景況指数(日本時間24時00分)
英・ロンドンフィックス(日本時間25時00分)
東京時間では、休暇明けの東京勢が本日から本格参入し、全般米ドル買い優勢の動きとなった。週明けの米ドル/円(USDJPY)は早朝のオセアニア時間に156.71円まで下押したものの、8時を過ぎると米ドル買い・円売りの動きが強まり反発。ゴトー日の仲値に向けた米ドル買いフローも観測され、157.25円台まで上昇した。仲値通過後は一旦売りに押されたが、157円を割り込む場面では買い支えられて底堅さを維持。再び反発し、157.30円付近まで高値を更新した。米ドル全面高の動きから、主要国通貨は対米ドルで弱含み。クロス円全般は方向感が定まらないまま上下する動きが続いた。先週末に米国がベネズエラに対して軍事攻撃を仕掛けたことを受けて、金(GOLD)は大幅上昇。取引スタートとともに急伸し、東京時間では4,420ドルまで上値を伸ばした。WTI原油(OIL)はベネズエラ問題に下げで反応。ただ、朝方の急落からすぐに反発する動きもみられており、現状は静観の姿勢を維持している。株式市場では、日経株価(JP225)は前営業日比+2.97%と大幅反発。大発会の本日は、半導体関連銘柄を中心に買い先行でスタート。一時1,600円超の上げ幅で力強く上昇し、約2ヶ月ぶりに5万2,000円台に乗せる場面がみられた。本日の海外時間では、米国とベネズエラの緊張状態によってリスク動向に変化が生じるか注目される。現状は金融市場全体で様子見姿勢が優勢となっているが、何らかの進展がみられた場合はリスク資産を中心に荒い値動きが生じる可能性があることに注意したい。
1. 英・マネーサプライM4(日本時間18時30分)
日本時間18時30分に、英国の11月マネーサプライM4が発表される。マネーサプライM4は、金融機関から経済全体に供給される通貨の総量を示す指標。イングランド銀行(BOE)が毎月発表しており、マネーサプライが増加傾向にあれば景気拡大、減少傾向にあれば景気後退と判断される。英国のマネーサプライは昨年9月に過去最高を記録したが、前回10月は前月比で-0.2%と予想外の減少となった。為替相場の値動きに直接的な影響を与える可能性は高くない指標だが、英国の景気動向を把握する際の1つの判断材料として結果に注目しておきたい。
2. 米・ISM製造業景況指数(日本時間24時00分)
日本時間24時00分に、米国の12月ISM製造業景況指数が発表される。全米供給管理協会(ISM)が毎月発表するISM製造業景況指数は、米国の製造業購買担当者を対象に景況感を調査した指標。新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5項目の結果を総合した指数が示され、指数が景況感の分岐点となる50を上回ると景気拡大、指数が50を下回ると景気後退と判断される。市場予想は48.3。前月の48.2を小幅に上回る見込み。米国のISM製造業景況指数は2025年3月から9ヶ月連続で50を下回る景気縮小圏にとどまっており、今回の結果が市場予想通りとなれば3ヶ月連続で低下することになる。トランプ政権の関税措置による製造業の低迷が長期化しており、先行き不透明感は根強い。市場予想よりも強い結果は米ドル買い、市場予想よりも弱い結果は米ドル売りの材料と判断されるため、指標発表後の米ドルの値動きに注目したい。
3. 英・ロンドンフィックス(日本時間25時00分)
日本時間25時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連した値動きが見られるか注目したい。ロンドンフィックスとは、ロンドン市場で金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定する時間帯のことを指す。東京市場の仲値(日本時間9時55分)に相当するこの時間帯には、欧州通貨を中心に特定の銘柄で値動きが活発になる可能性がある。また、金(GOLD)の現物取引レートが決定する時間帯でもあるため、金(GOLD)価格が変動するタイミングを狙って短期取引を仕掛けやすいことでも知られている。先週末に米国がベネズエラを攻撃したことを受けて、週明けの金(GOLD)は上昇スタート。海外時間でリスク動向に変化があった際には大きく動意づく可能性があるため、ロンドンフィックスの時間帯にはボラティリティの拡大に注意したい。
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