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週明けも円安基調が継続か

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相場レポート

2025.12.22

NEW

2025.12.22

本日のポイント

  1. 欧・要人発言(日本時間17時00分~)

  2. 英・ロンドンフィックス(日本時間25時00分)

  3. 米・2年国債入札(日本時間27時00分)

東京時間では、先週の日銀利上げ発表後に急落した円相場に買戻しの動きがみられた。19日の米ドル/円(USDJPY)は、東京時間からNY時間まで上昇の勢いが継続。NY引け時点で157.75円まで上昇し、先月20日以来となる約1ヶ月ぶりの高水準まで強含んだ。週明け早朝のオセアニア時間でも底堅く推移したが、東京勢が参入すると徐々に円買いが加速。米ドル/円(USDJPY)は仲値にかけては157.60円前後でもみ合ったものの、仲値後は米ドル売りり・円買いが強まり157.23円台まで下押した。ただ、上値は重いが下値も限定的。底堅さは維持しているため、再び反発する動きになるか注目したい。オセアニア通貨は堅調。主要国通貨に対して全面高となり、特に米ドルが弱含んだことから豪ドル/米ドル(AUDUSD)とNZドル/米ドル(NZDUSD)の上昇が目立った。金(GOLD)は朝方から大幅上昇し、史上最高値を更新。米国の利下げ期待や対ベネズエラの圧力強化などが意識され安全資産需要が高まっており、今年10月の史上最高値を上抜けて4,400ドルを突破した。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比+1.81%と続伸。前週末の米株式市場が堅調だった流れを引き継ぎ、大幅高で寄り付き。半導体関連銘柄を中心に買いが先行し、一時1,000円超の上昇幅で5万円台を回復した。本日の海外時間では目立った経済イベントが予定されていないため、市場のリスク動向や金利を横目に値動きを確認することになりそうだ。すでにクリスマス休暇が意識され始めているため、大きな動意に繋がりにくかったり、流動性の低下でいつも以上にボラティリティが拡大しやすかったりする点には警戒しておきたい。

1. 欧・要人発言(日本時間17時00分~)

本日は欧州中央銀行(ECB)関係者の発言が予定されている。日本時間17時00分にシムカス・リトアニア中銀総裁、日本時間19時00分にブイチッチ・クロアチア中銀総裁、日本時間22時00分にカジミール・スロバキア中銀総裁が発言予定。ブラックアウト期間明けとなる先週19日には、多くのECB関係者の最新の見通しが伝わった。エスクリバ・スペイン中銀総裁は「金利を変更する理由はない」と述べ、当面の据え置きを示唆。コッハー・オーストリア中銀総裁は上下どちらのインフレリスクにも対応する必要があるとし、今後の動向次第で利下げの可能性も利上げの可能性もあるとの見解を示した。また、スレイペン・オランダ中銀総裁やペレイラ・ポルトガル中銀総裁も現在は適切な金利水準を維持していると述べ、当面の据え置きを示唆した。市場では、ECBの次の一手が利下げになるか利上げになるかという点に注目が集まっている。今月18日のECB理事会では利下げや利下げについて議論されなかったことが明らかになっているが、ECBメンバーから新たな見解が示されることになるか確認したい。

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2. 英・ロンドンフィックス(日本時間25時00分)

日本時間25時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連して値動きが活発になる可能性があることに注意したい。ロンドンフィックスとは、ロンドン市場で金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定する時間帯のことを指す。東京市場の仲値(日本時間9時55分)に相当し、この時間帯には欧州通貨や米ドルなど特定の銘柄で一方的な値動きが発生する可能性がある。また、ロンドンフィックスの時間帯には金(GOLD)の現物取引レートが決定することから、金(GOLD)の値動きが活発になりやすい。安全資産需要の高まりから、金(GOLD)は上昇傾向が続いている。本日の東京時間では今年10月につけた史上最高値を更新し4,400ドル台を突破した。やや急速な動きを見せているため、金価格が変動しやすいロンドンフィックスのタイミングで調整が入ったり、もう一段の上昇に繋がったりする可能性があることに注意したい。

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3. 米・2年国債入札(日本時間27時00分)

日本時間27時00分に、米財務省による2年国債入札(690億ドル)が実施される。今週は23日(火)に5年国債入札(700億ドル)、24日(水)に7年国債入札(440億ドル)と中期国債入札が続くため、債券市場の動向に注目したい。米長期金利の指標となる米10年債利回りは先週末から上昇傾向が続いており、本日の東京時間では4.171%まで上昇。12月9-10日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが発表された後は一時的に下押したものの、底堅い動きで反発している。為替市場では先週末の日銀利上げ発表後に円売りが加速し、相対的に米ドルが買われやすい地合いとなっているため、本日の国債入札が低調な結果となった場合は利回り上昇(債券下落)に連動して米ドル買いがさらに強まる可能性があることに注目したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。

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