英欧の政策金利発表と米CPIに警戒

2025.12.18
2025.12.18
本日のポイント
英・BOE政策金利(日本時間21時00分)
欧・ECB政策金利(日本時間22時15分)
米・消費者物価指数(日本時間22時30分)
東京時間では、主要各国の政策金利発表や米重要指標発表を控えた様子見ムードが強まる中、為替市場では円売りがやや優勢となった。前日に堅調な動きを見せた米ドル/円(USDJPY)は、NY引け後から朝方にかけて徐々に売りが強まり下落。仲値に向けては155.50円前後でのもみ合いが続き、仲値通過後は反発して前日高値の155.75円台を上抜けた。午後には再び買いが強まったものの、155.90円台で押し戻される動き。156円が目先の強固なレジスタンスゾーンとして意識されている。米ドル/円(USDJPY)に連れて、クロス円も揃って上昇。NZドルが弱含んだため、NZドル/円(NZDJPY)の上げ幅は限定的となった。本日の英国とユーロ圏の政策金利発表を前に、英ポンドとユーロは動意薄。対米ドルでは小幅なもみ合いが続き、様子見の地合いとなった。金(GOLD)も方向感なく推移。東京序盤に売りが先行したが、4,324ドルで下げ止まってからは小幅に上下する動きが続いた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.03%と反落。米株式市場でハイテク株を中心に売りが広がったことを背景に、東京市場も大幅下落でスタート。AI・半導体関連銘柄の下げが重しとなり、一時4万9,000円を割る水準まで下押した。本日は欧州時間に英国とユーロ圏の政策金利発表、NY時間序盤には米国の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。重要イベントが集中しているため、英ポンドやユーロ、米ドルを中心に激しい値動きが生じる可能性があることに警戒しておきたい。
1. 英・BOE政策金利(日本時間21時00分)
日本時間21時00分に、イングランド銀行(BOE)が政策金利を発表する。今回の会合では0.25%の利下げが見込まれており、市場は織り込み済み。しかし、英中銀金融政策委員会(MPC)のタカ派メンバーとハト派メンバーで見解が異なっているため、前回会合と同様に5対4の僅差で利下げが決定するとの見方が伝わっている。今週発表された英国の雇用統計と消費者物価指数(CPI)はともに利下げを裏付けるような結果を示した。労働市場の悪化と物価上昇圧力の低下が顕著に示されたため、会合直前に発表されたデータが利下げ期待を後押しし、英ポンド売りが加速。投票結果の票の分散やベイリー総裁の記者会見の内容次第で英ポンドが再び大きく動意づく可能性があることに注意したい。
2. 欧・ECB政策金利(日本時間22時15分)
日本時間22時15分に、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表する。今回の会合では、4会合連続で政策金利を2.15%に据え置くことが確実視されており、事実上の利下げ打ち止めとなるかが注目されている。ECBが当面は金利据え置きを続けることは既定路線的な見方になっているが、来年以降再び利下げを再開するのか、もしくは利上げに転向するのかについては見解が様々。ブラック期間入り前には、タカ派メンバーのシュナーベル専務理事が「次の動きが利上げであるという見方に違和感はない」と発言し、近い将来にはないが次の一手が利上げの可能性があると述べたことでユーロ買いが強まった。ここ最近のユーロ相場は経済指標や要人発言への反応が控えめとなっているが、声明文やラガルド総裁の会見で具体的な金融政策の見通しが示された場合、ユーロ相場が動意づく可能性が高いことに警戒しておきたい。
3. 米・消費者物価指数(日本時間22時30分)
日本時間22時30分に、米国の11月消費者物価指数(CPI)が発表される。米政府機関閉鎖の影響によるデータ不足で10月分の発表が取りやめとなり、一部のデータのみが今回の11月分とあわせて発表される見込み。CPIは、米国の消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定した指標。米国の重要指標の中でも特に市場注目度が高いため、為替や株の値動きに大きな影響を与える可能性がある。市場予想は、前年比+3.1%。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは、前年比+3.0%。前回から小幅な伸びが見込まれている。CPIの発表を控えて市場の警戒感は高まっているものの、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)をすでに通過したことや、米政府機関閉鎖によるデータ不足への懸念が高まっていることもあり、市場の反応は限られるとの見方がある。16日の米雇用統計発表後も米ドル/円(USDJPY)の値動きは限定的なものとなったため、指標発表後の米ドルの反応を慎重に確認したい。
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