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英・8月会合での大幅利下げの可能性に注目

英・8月会合での大幅利下げの可能性に注目

英・8月会合での大幅利下げの可能性に注目
相場レポート

2025.07.22

NEW

2025.07.22

本日のポイント

  1. 英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間18時15分)

  2. 米・要人発言(日本時間21時30分~)

  3. 米・リッチモンド連銀製造業指数(日本時間23時00分)

東京時間では、連休明けの東京勢参入後に一時円買いが強まる場面が見られたが、徐々に円売りが強まる展開となった。昨日のNY時間に発表された米景気先行指数が下振れたことや、ベッセント米財務長官がFRBに対する利下げ圧力を強めたことが重しとなり、前日の米ドル/円(USDJPY)は148.60円台から147円付近まで1.5円以上の大幅下落。朝方から徐々に買い戻され、東京勢本格参入後の9時過ぎには上値が重い動きになったものの、次第に買い優勢となり147.80円台まで上昇した。クロス円も米ドル/円(USDJPY)と同様に、徐々に買いが強まり上昇。オセアニア通貨が全般弱含んだため、対米ドルと対円で値を下げる動きとなった。金(GOLD)は前日に買いが加速し、朝方には先月17日以来となる1ヶ月ぶりの3,400ドルに乗せたが、米ドルが買い戻されたことで失速。底堅さは維持してるものの、上値が重く、じりじりと下げ幅を広げる動きとなった。アジア株は高安まちまち。香港ハンセン指数(HK50)は序盤にマイナス圏に沈んだもののプラス圏まで持ち直し、豪ASX200(AUS200)は軟調に推移した銀行株などが重しとなり続落となった。連休明けの国内株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比-0.11%と続落。序盤に急速に上下する動きが見られたが、参院選への警戒感は事前に織り込み済みであり、想定以上に大きな波乱がなく通過したことから、徐々に動きが収束。一時4万円台を回復したものの、為替市場での円高が重しとなり、後場で下げ幅を拡大した。本日は目立った重要指標の発表は予定されていないが、米国や英国の要人発言が複数予定されている。各国の政策金利発表を控えていることでブラックアウト入りした金融当局者が多いが、トランプ政権関係者の突発的な発言が伝わると米ドルの値動きに大きな影響を与える可能性があることに警戒しておきたい。

1. 英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間18時15分)

日本時間18時15分に、イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁が議会証言に出席する。8月7日に予定されている次回の政策金利発表に向けて、今後の金融政策スタンスについての見通しを確認したい。ベイリー総裁は先月の講演で、英国の労働市場が減速傾向にあると指摘。今月14日のインタビューでは、雇用が予想以上の速度で悪化した場合は大幅利下げの可能性があるとの見解を示している。先週17日に発表された6月の英雇用統計では、失業率の上昇や雇用者数の減少が見られたものの、大幅利下げに踏み切るほどの急速な悪化には至っていないとの見方が強い。現時点では8月に0.25%の追加利下げを実施することがほぼ確実視されているが、ベイリー総裁が大幅利下げについて再度言及する場面が見られた場合は、英ポンドが売られる可能性があることを想定しておきたい。

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2. 米・要人発言(日本時間21時30分~)

本日は、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者やホワイトハウス関係者の発言が相場の動向に影響を与えるのか注目したい。日本時間21時30分にパウエルFRB議長、日本時間26時00分にボウマンFRB副議長がともにFRB主催のコンフェレンスで講演予定。7月29日から開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にFRB関係者はすでにブラックアウト期間入りしているため、政策金利や金融政策に関する直接的な発言は控えられるが、FRBの重要人物の発言には注目しておきたい。また、トランプ政権関係者の突発的な発言にも注意が必要。昨日はベッセント米財務長官が「FRBの組織全体を検証する必要がある」と発言し、FRBを非難。「インフレ率が低ければ金利を下げるべきだ」とも述べ、利下げ圧力を強めた。トランプ米大統領のケースと同様に、独立性が重んじられるFRBに対して財務長官が圧力を強める発言をするのは異例のことであり、ベッセント米財務長官の発言が米ドル売りを誘導する材料となった。トランプ政権とFRBの対立がさらに強まる状況となれば、再び米資産離れが懸念される事態となる可能性があることに備えておきたい。

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3. 米・リッチモンド連銀製造業指数(日本時間23時00分)

日本時間23時00分に、7月のリッチモンド連銀製造業指数が発表される。リッチモンド連銀製造業指数は、米国のリッチモンド連銀が管轄する地域(バージニア州、メリーランド州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ウェストバージニア州など)の製造業の景況感を調査した指標。新規受注・出荷・在庫・雇用などの項目で構成されるアンケート調査を実施し、結果を指数化して示す。指数がゼロを上回れば景気拡大、ゼロを下回れば景気後退と判断される。市場予想は-2。前回値の-7を上回り、3ヶ月連続で改善する見込み。米国の製造業の景況感は関税発動後に一時落ち込んでいたものの、徐々に回復しつつある。先立って発表された7月のニューヨーク連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀景況は、ともに予想を大きく上回る改善が見られているため、同様に強い結果となった場合は米ドル買いの材料と判断される可能性がある。来月初旬に予定されているISM製造業景況指数の発表を見据え、各地域の製造業の動向を確認しておきたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。