
2025.06.27
2025.06.27
米・要人発言(日本時間20時30分~)
米・個人消費支出(日本時間21時30分)
加・月次GDP(日本時間21時30分)
東京時間では、幅広い銘柄で動意が薄い状況の中、日銀の早期利上げ期待の後退で一時円売りが加速した。午前8時30分に発表された6月の東京都区部消費者物価指数(CPI)は、前月比と前年比がともに市場予想値から下振れ。先日の田村日銀委員のタカ派発言で利上げ期待が高まっていたが、直近のデータから利上げ観測が後退する動きとなった。米ドル/円(USDJPY)は、指標発表後に円売りが加速した影響で買いが強まり、仲値に向けて144.80円台まで上昇。しかし、買いの勢いが続かず仲値前に失速し、144.200円付近まで下落する動きとなった。特に意識される材料は伝わっていないものの、テクニカル要因での売り圧力が強まったとみられる。クロス円も、米ドル/円(USDJPY)と同様に東京都区部CPI発表後に上昇し、仲値前後の時間帯から下落へ転じる動き。下げ一服後も上値が重く、本日安値付近でのもみ合いが続いた。円以外の主要国通貨は大きな動きがみられず、対米ドルでは小幅な横ばいで推移。方向感に乏しく、全般様子見の動きとなった。金(GOLD)は前日の下落基調を継続し、下げ幅を拡大。中東情勢に対するリスク警戒感の後退が重しとなっており、5月31日ぶりとなる3,290ドル付近まで下押した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+1.43%と4日続伸。前日の米株高を受けて寄り付きから買いが加速し、今年1月27日以来5ヶ月ぶりとなる4万円台を回復。前日比600円超の高値を付けた後は新規の材料不足でやや伸び悩んだものの、4万円台を維持したまま大幅続伸で取引を終えた。本日は米国の個人消費支出の発表と複数の要人発言が予定されている。早期利下げ観測や次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長の早期指名への警戒感から米ドルの上値が重い状況が続いているため、新たな米ドル売り材料が出てきた場合の値動きに注意したい。
本日は米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の発言に注目したい。日本時間20時30分にウィリアムズNY連銀総裁、日本時間22時15分にクックFRB理事とハマック・クリーブランド連銀総裁が発言予定。FRBは早くても9月以降に利下げを再開するとの見方が強かったが、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に一部のメンバーが早期利下げの可能性を示唆したことで、7月会合での利下げ期待がやや高まっている。タカ派寄りの金融スタンスで知られるウォラー理事とボウマン副議長は、物価高の影響がそれほど大きいものではないことや労働市場へのリスクが高まっていることを背景に、7月会合での利下げの可能性について言及。一方で、ボスティック・アトランタ連銀総裁は「早期利下げは不要」との見解を述べ、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は「秋に利下げが可能になる見通し」と発言しており、FRBメンバー間でも意見が分かれている。市場は7月会合での利下げをほとんど織り込んでいない状況であるため、今後さらに早期利下げ期待が高まれば米ドル売りが加速する可能性が考えられる。利下げを示唆する発言には市場が神経質に反応する可能性があるため、要人発言後の米ドルの値動きを注意深く確認したい。
日本時間21時30分に、米国の5月個人消費支出(PCE)が発表される。PCEは、米国内の家計が消費した財やサービスを集計した指標。個人所得と個人支出、名目PCEを実質PCEで割って算出されたPCEデフレーターや、価格変動の大きい食品とエネルギーを除いたPCEコア・デフレーターなど、複数の関連指標が同時に発表される。米国では個人消費が国内総生産(GDP)の約7割を占めるため、景気全般の動向を確認する上で注目度が高い。市場予想は、個人所得が0.3%、個人消費支出が0.1%、PCEデフレーターが前年比2.3%、PCEコア・デフレーターが前年比2.6%。個人所得と個人消費支出は前月から小幅に減速、PCEデフレーターとPCEコア・デフレーターは前月からの伸びが見込まれている。前回4月の結果は、関税による消費者マインドの悪化によって家計が消費よりも貯蓄に資金を充てていることが示唆された。個人消費は前月から伸び率が大幅に鈍化。約2年ぶりの低い伸びとなり、消費者の買い控えが加速したことが示された。本日発表される5月の個人消費もさらに減速することが予想されているため、予想以上の下振れには注意したい。
日本時間21時30分に、カナダの4月の月次GDP(国内総生産)が発表される。GDPは、カナダ国内で新たに生産された財やサービスの合計金額から算出される指標。GDPの伸び率によってその国の経済成長率が示されるため、カナダの景気動向を把握する上で重要度が高い。市場予想は、前月比0.0%、前年比1.3%。ともに前回値から減速する見込み。前回3月の結果は市場予想通りとなり、前月比と前年比がともに上昇。大きく下振れた2月から回復する結果となった。また、前回は第1四半期GDPも同時に発表されており、4月からの大規模な関税発動前に対米輸出が拡大したことから、前期比で堅調な伸びが見られた。今回発表される4月の月次GDPは関税発動後のデータが反映されることになるため、予想以上に鈍化した場合は市場がカナダドル売りで反応する可能性があることに注意したい。
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