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英米不在の中、リスクオンの地合いが継続か

英米不在の中、リスクオンの地合いが継続か

英米不在の中、リスクオンの地合いが継続か
相場レポート

2025.05.26

NEW

2025.05.26

本日のポイント

  1. 香港・貿易収支(日本時間17時30分)

  2. 欧・要人発言(日本時間22時30分~)

  3. 米・NYオプションカット(日本時間23時00分)

東京時間では、欧州通貨とオセアニア通貨が堅調に推移した。先週末にトランプ米大統領がEUに対して6月1日から50%の関税を発動することを発表したが、週明けのアジア時間でこれを一旦棚上げ。EU側との合意で7月9日まで期間延長されることが伝わり、リスク警戒感が後退した。一連の報道が伝わると、リスク後退の円売りと米国信認低下による米ドル売りが加速。欧米間の話し合いが合意したことでユーロや英ポンドが対ドルと対円で大幅高となった。中国人民元が対ドルで大幅に買われたことを受け、豪ドルとNZドルも買いが先行。ともに対ドルで急伸し、豪ドル/米ドル(AUDUSD)は昨年11月25日以来、NZドル/米ドル(NZDUSD)は昨年11月7日以来の高値更新となった。米ドル/円(USDJPY)は朝方に一時143円台まで上値を伸ばしたものの、東京勢参入後に失速。円売りを上回る米ドル売りの動きに押され、約1ヶ月ぶりとなる142.20円台まで下げ幅を広げた。リスク選好の動きとなったことで、安全資産の金(GOLD)は売り優勢で下落。ビットコイン(BTCUSD)は買いが加速し、11万ドル目前まで回復した。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比+1.00%と続伸。欧米の貿易摩擦緩和期待から時間外の米株先物や欧州株先物が上昇したことを受け、寄り付きから上げ幅を拡大。香港ハンセン指数(HK50)や豪ASX200(AUS200)などアジア株の多くが弱含む中、後場でも堅調な動きを維持した。本日は英国と米国が祝日で休場となるため、この後の海外市場では流動性の低下が予想される。市場参加者が少ない状態で関税に関する続報が伝わった場合は急激な値動きを伴う可能性があるため、リスク管理に注意したい。

1. 香港・貿易収支(日本時間17時30分)

日本時間17時30分に香港の4月貿易収支が発表される。貿易収支は、財の輸出額から輸入額を差し引き、その差額を測定した指標。輸出額が輸入額を上回る輸出超過の状態が貿易黒字、反対に輸入額が輸出額を上回る輸入超過の状態が貿易赤字となり、国の収支を示す最も大きな指標として注目される。前回3月の結果は-454億香港ドルとなり、2ヶ月連続で貿易赤字となっている。香港の最大輸出相手国である中国本土は、4月の貿易収支で輸出が予想外に増加。トランプ米大統領が90日間の上乗せ関税停止措置を行ったことで、この期間中に対米での輸出が増加したことが要因と考えられる。香港は輸出入に基本的に関税が賦課されない自由港であるが、トランプ米大統領が香港を含む中国全土に高額関税を発動したことで、香港政府がトランプ政権を強く非難する場面がみられた。関税による影響が貿易収支にどの程度及んでいるのか確認したい。

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2. 欧・要人発言(日本時間22時30分~)

本日は欧州中央銀行(ECB)関係者の発言に注目したい。日本時間22時30分にナーゲル独連銀総裁、日本時間23時30分にラガルドECB総裁が発言予定。ともに欧州経済に関する講演を行う予定であるため、ユーロ圏の今後の利下げ見通しや経済見通しについて確認したい。タカ派メンバーのナーゲル独連銀総裁は先日、現在の預金金利が2.25%になっていることに言及し、利下げに慎重な姿勢を示すべきとの考えを述べた。同じくタカ派メンバーのシュナーベルECB専務理事や中立派のカザークス・ラトビア中銀総裁も利下げを急ぐ必要がないとの見解を示しており、今後の利下げ停止の可能性を示唆している。市場では次回6月会合での追加利下げはほぼ織り込み済みであるが、ECBメンバー内で意見が分かれる可能性や年内の利下げ見通しについて言及があるか確認しておきたい。

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3. 米・NYオプションカット(日本時間23時00分)

日本時間23時00分前後は、NYオプションカット前後の値動きに注意したい。NYオプションカットとは、ニューヨーク時間での通貨オプション権利行使の期限時刻のことを指し、カットオフタイムとも呼ばれる。この時間帯にはオプション取引の権利行使によってポジションの損益が確定するため、為替市場で値動きが活発になりやすい特徴がある。米ドル/円(USDJPY)は143.00円に本日26日・28日・30日のオプションが観測されており、目先のレジスタンスゾーンとして意識される可能性があることに注意したい。ユーロ/米ドル(EURUSD)は1.1300ドルと1.1400ドルに28日のオプションが控えており、現在はこの価格の間を推移している。レンジでの推移が続くことも予想されるが、強いファンダメンタルズ要因が伝わった場合は上方向や下方向にブレイクアウトする可能性があることも想定しておきたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。