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欧米各国の重要指標と要人発言に注目

欧米各国の重要指標と要人発言に注目

欧米各国の重要指標と要人発言に注目
相場レポート

2025.05.22

NEW

2025.05.22

本日のポイント

  1. 欧米各国の製造業PMI/サービス業PMI(日本時間16時15分~)

  2. 独・IFO景況感指数(日本時間17時00分)

  3. 米・中古住宅販売件数(日本時間23時00分)

東京時間では、市場のリスク警戒感が継続し円買い優勢の動きとなった。日本時間早朝に、加藤財務相とベッセント米財務長官が22日未明に個別会談を行い「為替の協議は行われなかった」との報道が伝わると、為替市場では一時円が急落。米ドル/円(USDJPY)は144.40円台まで急伸し、クロス円も揃って連れ高となった。しかし、反応は一時的で徐々に円買いが加速。米ドル/円(USDJPY)やクロス円は上昇幅以上の下げへと転じ、下方向へのリスクが継続する動きとなった。米ドル高・円安是正への警戒感は続いており、韓国や台湾などのアジア諸国でも為替協議の報道後に否定される流れが生じているため、水面下で足並みを揃えた話し合いが行われているとの見方も強い。再び米資産離れの懸念が強まっていることもあり、米ドル高方向に動きにくい状況が続くことが予想される。中東地政学リスクの高まりや米国債格下げなどの懸念から、金(GOLD)は続伸。一旦は落ち着きを見せたVIX指数(VIX)が再び20を上回る水準まで上昇してきていることもあり、市場参加者のリスクセンチメント悪化が根強いことがうかがえる。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.84%と続落。前日の米株大幅安を受け、寄り付きは下落してスタート。為替市場での円高加速も輸出関連株の重しとなり、3万7,000円を割り込んで大引けを迎えた。本日は欧州時間序盤からNY時間にかけて数多くの重要指標の発表が予定されている。欧米各国の要人発言も複数予定されているため、相場の動意につながることを期待したい。

1. 欧米各国の製造業PMI/サービス業PMI(日本時間16時15分~)

本日は欧米各国の5月製造業PMI/サービス業PMIの速報値が発表される。欧州時間前半となる日本時間16時15分にフランス、日本時間16時30分にドイツ、日本時間17時00分にユーロ圏、日本時間17時30分に英国が発表予定。NY時間以降には、日本時間22時45分に米国の発表が予定されている。製造業PMIとサービス業PMIは、各国の製造業とサービス業の購買担当者の景況感についてアンケート調査を実施し、指数化した指標。景況分岐点の50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を示す。今回の市場予想では、英国・ユーロ圏・欧州主要国は製造業PMIとサービス業PMIともに前月から伸びが見込まれている。今月2日に発表された4月の改定値で、ユーロ圏の2大経済大国であるドイツとフランスに改善傾向がみられたことがユーロ圏全体の景況感拡大につながっており、関税への警戒感が落ち着いた5月は更に改善する見込み。米国は製造業PMIが前回値を下回り分岐点割れ、サービス業PMIは前回値からの伸びが見込まれている。米ドル売り加速の影響で欧州通貨に買いが入りやすい地合いであるため、米ドルは下振れリスク、ユーロや英ポンドは上振れリスクに注意したい。

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2. 独・IFO景況感指数(日本時間17時00分)

日本時間17時00分に、ドイツの5月IFO景況感指数が発表される。IFO景況感指数は、ドイツの製造業・建設業・小売業などを対象に景況感を調査した指標。現況と6ヶ月後の見通しについてそれぞれアンケート調査を実施して指数化し、両指数を平均して総合指数が算出される。市場予想は、現況指数が86.6、6ヵ月後の景気期待指数が88.0、総合指数が87.3。現況指数と景気期待指数がいずれも前回値を上回り、総合指数は今年1月から5ヶ月連続で上昇する見込み。前回4月の結果は、関税による影響が懸念されるなかで予想外の改善がみられた。5月も伸びが見込まれており、先行して発表された5月ZEW景況感指数も予想を大きく上回る強い結果となったため、ポジティブサプライズが期待される。本日は欧州各国の製造業PMIとサービス業PMIの発表も予定されているため、関連指標の結果を確認してユーロの動向を見極めたい。

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3. 米・中古住宅販売件数(日本時間23時00分)

日本時間23時00分に、米国の4月中古住宅販売件数が発表される。中古住宅販売件数は、米国内で1ヶ月に販売された集合住宅を含む中古住宅の販売件数を集計した指標。全米不動産協会(NAR)が毎月発表しており、所有権の移転完了時点での集計となるため、販売成立時点で集計される新築住宅販売件数よりも1~2ヵ月程度の時差がある。市場予想は410万件。前月の402万件を上回る見込み。4月の結果は予想外の大幅な落ち込みとなり、前月比で約3年ぶりの低水準となった。住宅価格の上昇や住宅ローン金利の高止まりが大きな原因とみられており、今後も販売ペースの減速が懸念される。新築住宅販売件数は堅調な結果を示しているものの、米国の住宅販売市場の大部分を占める中古住宅販売件数が伸び悩めば、今後の景気見通しに影を落とすことになる。結果が予想を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りの材料と判断される可能性があることに注意したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。