2025.02.18
2025.02.18
英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間18時30分)
加・消費者物価指数(日本時間22時30分)
米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(日本時間22時30分)
東京時間では、オーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利発表を受けて豪ドル買いが先行した。RBAは、2023年10月以来の水準となる4.10%への金利引き下げを決定。発表直後は豪ドル売りで反応したが、声明やブロックRBA総裁の会見で今後も引き締め姿勢を維持する意向が述べられると豪ドル買いへと転じた。米長期金利の上昇に支えられ、米ドルも買い優勢。米ドル/円(USDJPY)は朝方に付けた安値151.20円台から堅調に推移し、152円台を回復。米ドル/円(USDJPY)に連れてクロス円も上昇したが、NZドルが豪ドルと米ドルに対して大きく弱含んだことから、NZドル/円(NZDJPY)は上値の重い動きとなった。ユーロ/米ドル(EURUSD)と英ポンド/米ドル(GBPUSD)は軟調。米ドル買いに押されて下値を切り下げる動きが続いた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比0.25%と続伸。前日の米株式市場が休場だったことから材料難ではあったものの、欧州株式市場が全面高で推移したことが好感され、買い優勢の展開。ウクライナ情勢に関連した防衛関連銘柄の買いや、国内長期金の上昇を好感した銀行関連銘柄の買いが見られた。本日は、ウクライナ情勢に関する米国とロシアの会合がサウジアラビアで開かれる。米露首脳会談に向けて話し合いが進展したとの報道が伝わった場合、市場はリスク後退の動きを示す可能性があることを想定しておきたい。
日本時間18時30分に、イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁が金融市場についての講演を行う。英国の今後の金融政策に関する言及があるか注目したい。ベイリー総裁は昨日17日に公表されたインタビューで、英国経済が極めて不活発であると発言。先日発表された英国の第4四半期国内総生産(GDP)が予想外のプラス成長となったことに対して、「われわれが描くシナリオは変わらない」とし、景気低迷が継続しているとの見方を示した。BOEは今月開かれた会合で0.25%の追加利下げを決定したが、今後の金融政策についてタカ派的な見解を示しており、利下げに慎重な姿勢をとる可能性が考えられる。本日発表の雇用統計や明日発表の消費者物価指数(CPI)の結果も合わせ、英国の今後の利下げ見通しについて探りたい。
日本時間22時15分に、カナダの1月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIは、カナダの消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定した指標。カナダ国内のインフレ率を把握する上で重要度が高く、カナダ中央銀行(BOC)が政策金利を決定する上で注視している指標の1つである。市場予想は、前月比が0.1%、前年比が1.9%と、いずれも前回値を上回る見込み。カナダのCPIは昨年10月から伸び率鈍化が続いており、今回は3ヵ月ぶりに上昇幅の伸びが見込まれている。住宅価格や家賃など、住宅市場での価格上昇が緩やかに継続しており、ガソリン価格も一時的な上昇が確認された。今回のCPIが予想を上回る結果となれば、次回3月の会合での利下げ観測が後退し、カナダドル買いが加速する可能性が考えられる。指標発表後のカナダドル/円(CADJPY)や米ドル/カナダドル(USDCAD)の値動きを見極め、トレードチャンスを捉えたい。
日本時間22時30分に、2月のニューヨーク連銀製造業景気指数が発表される。ニューヨーク連銀製造業景気指数は、ニューヨーク州の製造業の景況感を調査し、指数化した指標。ニューヨーク連銀の管轄地区にある製造業約200社を対象にアンケートを実施し、現況と半年後の景況感について調査される。市場予想は、景況感の分岐点となるゼロをわずかに下回る-1.0。前回の-12.6から景況見通しが上向くことが予想されている。米国ではインフレ率の高止まりや労働市場の力強さが示される一方で、トランプ大統領が掲げる政策の不透明さが経済成長の重しとなる可能性が警戒されている。ニューヨーク連銀製造業景気指数は、米国の景況指数の中でも特に注目度が高いISM製造業・非製造業景況指数の先行指標としても注目されるため、今回の結果から米国経済の最新の見通しについて探りたい。
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