2025.02.11
2025.02.11
英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間21時15分)
加・住宅建設許可件数(日本時間22時30分)
米・パウエルFRB議長の議会証言(日本時間24時00分)
本日の東京市場は、建国記念日の祝日により休場。株・為替ともに小幅なレンジでの動きに終始する中、朝方から力強く上昇を続けていた金(GOLD)が正午前に反転急落。トランプ大統領が「鉄鋼・アルミ関税のオーストラリア免除を検討へ」と伝えられたことで、関税政策による経済悪化懸念がやや後退。リスク回避のゴールド需要が過熱する中、まずは上昇一服といったところか。日経株価(JP225)は、前日の米株高に連れて39,000円手前まで回復。38,000円~40,000円でネバネバとうねる石破相場のほぼ中間に戻したものの、今夜の米・パウエルFRB議長の議会証言などを材料に大きく振れる可能性にも留意したい。本日はベイリーBOE総裁の講演、パウエルFRB議長の議会証言、ボウマンFRB理事の発言、ウィリアムズNY連銀総裁の発言など、要人発言が続くため、突発的な値動きの発生に注意したい。
日本時間21時15分に英国のベイリーBOE総裁の講演が予定されている。英中銀(BOE)は2月6日の会合で政策金利の25bp(0.25%)の利下げを実施。1年7か月ぶりとなる水準(4.50%)に引き下げられた。会合では2名の委員が50bpの引き下げを主張したと伝えられ、ハト派的と受け止められた。一方で、ベイリーBOE総裁は「インフレ率を目標の2%に戻すにはあと2回の利下げで十分だ」とタカ派的なトーンを打ち出したが、短期金融市場では今年中にさらに3回の25bp(0.25%)の利下げがあるとの見方が優勢になっている。ベイリーBOE総裁の講演から今後の利下げ見通しが汲み取れる発言が聞かれるかどうかに注目したい。
日本時間22時30分に、12月のカナダ・建築許可件数が発表される。今回の予想は前月比でマイナス5.9%。前回結果のプラス2.1%より低い数字が見込まれている。住宅建設は季節要因に大きく左右されるため、数字そのものより予想値とのズレが注目される。予想より高い数値はカナダドルにとって買い材料とされるが、予想より低い数値はカナダドルにとって売り材料と解釈される。カナダの政策金利は1月29日に25bp(0.25%)の利下げが実施され、3.00%に引き下げられた。次回の会合は3月12日の予定。カナダドルは対ドルでの弱含みが続いている。長期足でレンジの上限を突き抜けたところから再びレンジに戻した米ドル/カナダドル(USDCAD)の方向性を注視したい。
日本時間24時00分に、パウエルFRB議長が上院銀行委員会に出席。経済や金融政策に関して半期に一度の証言を行う。明日(12日)は下院金融サービス委員会にて同様の証言を予定。証言を受けてマーケットの金融政策見通しが変化するのか、注目される。トランプ政権の経済政策に関する質問も受けることが予想されるため、その発言内容を材料にマーケットが過剰に反応する可能性も想定しておきたい。
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