2025.01.10
2025.01.10
加・雇用統計(日本時間22時30分)
米・雇用統計(日本時間22時30分)
米・ミシガン大学消費者信頼感指数(日本時間24時00分)
東京時間では、米ドル買い優勢の動きとなった。米ドル/円(USDJPY)は、午前に日経株価(JP225)の下落や米10年債利回りの低下を受けて一時弱含んだが、158円を割り込む場面では下値がしっかり支えられ反発。その後は上昇の流れに転じ、158.400円台まで上値を伸ばした。クロス円も米ドル/円(USDJPY)の上昇に連れて堅調に推移したが、午後に入り米ドル買い・円買いの流れになったことで失速。底堅さは見られるものの、上値を抑えられる展開となった。ユーロ/米ドル(EURUSD)は米ドル買いが強まったことで下値を広げる動き。昨日の海外市場で下げ一服となった英ポンド/米ドル(GBPUSD)は、東京時間で再び下落に転じる動きとなった。上昇基調が継続している金(GOLD)は、2,670ドル台で堅調推移。売り優勢となっていたビットコイン(BTCUSD)は92,000ドル付近で切り返し、東京時間午後に94,000ドル台を回復した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.05%で3日続落。前日に決算発表があったファーストリテイリングが大幅安となったことで売りが波及し、一時400円超の下落となったが、その後は半導体関連銘柄が堅調に推移したことで下げ渋った。本日はNY時間に米国の雇用統計が発表されるため、重要指標発表を控え、ロンドン時間前半は動きにくい展開が予想される。ポジション調整等で突発的な値動きが生じる可能性があることに注意したい。
日本時間22時30分に、カナダの12月雇用統計が発表される。カナダの雇用統計は、カナダ国内で新規雇用された人数の増減を測る雇用者数や、カナダ国内の労働人口に占める失業者の割合を示す失業率などを中心に、複数項目で構成される指標。カナダの労働市場の動向を探るうえで重要度が高い。今回の市場予想は、雇用者数が前回の5.05万人を下回る2.50万人、失業率が前回の6.8%を上回る6.9%と、11月からの減速が見込まれている。予想を上回ればカナダドル買い、下回ればカナダドル売りの材料と判断されるが、同時刻に米国の雇用統計の発表を控えているだけに、米ドルの動向次第では結果を素直に反映した動きとならない可能性も考えられる。指標発表後の相場の動きを注視して、トレードチャンスを探りたい。
日本時間22時30分に、米国の12月雇用統計が発表される。米労働省労働統計局(BLS)により調査が実施され、特に注目度が高い非農業部門雇用者数や失業率とともに平均時給や労働参加率などの項目が同時に公表される。市場予想では、非農業部門雇用者数が前回の22.7万人を下回る16万人、失業率が前回と同水準の4.2%となる見込み。先行して発表されたISM製造業・非製造業景況指数の雇用部門やADP雇用統計では総じて11月からの減速が示されており、今回の雇用統計でも同様の見方となっている。米国では早期利下げ期待が後退し、次回FOMCでも政策金利の据え置きが予想されている。日銀関連の円買い材料が出ない限り、中長期的には米ドル買いの流れが継続し、米ドル/円(USDJPY)は上値を試す動きとなる可能性が高い。今回の雇用統計が予想よりも弱い結果となれば一旦調整の動きが入る可能性があり、予想よりも強い結果となれば再び160円を試す動きとなる可能性があることを想定しておきたい。
日本時間24時00分には、1月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表される。ミシガン大学消費者信頼感指数は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが消費者のマインド調査を実施し、指数化した指標。米国のコンファレンスボードが発表する消費者信頼感指数に先立って発表されるため、その先行指標として注目度が高い。今回の市場予想は、前回の74.0を下回る73.8となる見込み。結果が予想を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りの材料となるため、米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)などのドルストレート銘柄の値動きに注目したい。
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