2024.12.06
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2024.12.06
加・雇用統計(新規雇用者数/失業率)(日本時間22時30分)
米・雇用統計(非農業部門雇用者数/失業率)(日本時間22時30分)
米・ミシガン大学消費者信頼感指数(日本時間24時00分)
東京時間では、一時リスク回避の円買いの動きが広がった。韓国が戒厳令を再度発令する可能性があるとの情報が伝わり、韓国ウォンや韓国株が急落。韓国の政治不安への警戒感から安全資産の日本円や基軸通貨の米ドルに買いが広がる動きとなった。その後、2度目の戒厳令の情報が事実ではないことが報じられるも、一時149.700円台まで下押した米ドル/円(USDJPY)は上値の重さが継続した。フランスの政治リスクへの懸念が後退したことで昨日の海外市場で買いが優勢となったユーロ/米ドル(EURUSD)は、方向感なく小幅に推移。今夜控える米国の重要指標発表を前に、様子見の動きが広がった。早朝に92,000ドル台まで急落したビットコイン(BTCUSD)は、東京時間に98,000ドルまで回復したものの動意に欠ける動きで小幅に推移した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.77%で5日ぶりに反落。米国株安の影響を受けて開幕から売りに押され、週末入りや重要指標発表前の利益確定売りの流れも相俟って下げ幅を拡大した。本日はNY時間に米・雇用統計の発表を控えており、その後は複数の金融関係者らの発言も予定されている。米国の雇用関連指標から12月会合での利下げの可能性を見定める展開となるため、米ドルが大きく動意づく可能性があることに警戒しておきたい。
日本時間22時30分には、11月のカナダの雇用統計(新規雇用者数/失業率)が発表される。雇用統計は、カナダで新規に雇用された人数の増減と、労働力人口に占める失業者の割合を示す指標。雇用者数の増加や失業率の低下は雇用市場の強さを示すため、カナダの景気動向にも関連する重要な指標である。事前予想では、新規雇用者数は前回の1.45万人から2.5万人へ伸びが見込まれている。失業率は、前回の6.5%から6.6%へわずかに上昇する見込み。2つの指標の結果から雇用市場の強さが示されればカナダドル買い、雇用市場の減速が示されればカナダドル売りの材料となるため、カナダドル関連銘柄の動きを注視したい。
日本時間22時30分には、11月の米・雇用統計が発表される。雇用統計は米国の労働者の雇用状況を調査した指標で、特に注目度が高い非農業部門雇用者数と失業率の他に、平均時給や労働参加率などの雇用関連指標が同時に発表される。市場では、非農業部門雇用者数が20.0万人、失業率が4.2%と予想。先月発表された10月の非農業部門雇用者数は、ハリケーンやストライキの影響で1.2万人まで鈍化した。今回は特殊要因のないデータが得られるため、雇用市場の強さが示されれば今月開催されるFOMCでの追加利下げ観測が後退し、米ドル買いが加速する可能性があることに警戒しておきたい。
日本時間24時00分には、12月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が発表される。ミシガン大学消費者信頼感指数は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターがアンケート調査を実施し、米国の消費者マインドを示した指標。今回は、前回値の71.8を上回る73.0と予想される。予想値から上振れもしくは下振れした場合は、米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)で値動きが活発になる可能性があることに注意したい。
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