2024.12.09
2024.12.09
英・ラムスデンBOE副総裁の発言(日本時間22時00分)
米・週明けの株式市場(日本時間23時30分)
米・NYオプションカット(日本時間24時00分)
東京時間では、アジア株の上値の重さが目立つ展開。韓国では、先週報じられた戒厳令に対する政治不安が長期化することが懸念されており、週明けの韓国株は大幅下落で取引を開始した。韓国ウォンも対ドルで大きく値を下げており、韓国政治危機への警戒感が高まっている。上海株と香港株はともにマイナスに転じる動き。今日発表された中国の消費者物価指数(CPI)は、予想値の0.5%を下回る0.2%と弱い結果となり、中国の景気支援策の効果が減速していることを示す結果となった。為替市場では、米ドル/円(USDJPY)は150円を挟むもみ合いが継続。アジア株安の影響で一時リスク回避の円買いの動きが見られたものの、その後は市場を動意づけるほどの材料が見当たらず、小幅に推移した。ユーロ/米ドル(EURUSD)は弱含む展開。ウクライナ・中東情勢への警戒感が高まったことがユーロの上値を抑えている。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比0.18%で反発。上値の重さが目立ったものの、前週末の米株高の流れを引継ぎプラスで取引を終えた。
日本時間22時00分には、イングランド銀行(BOE)のラムスデン副総裁が講演を行う。ラムスデン副総裁は先月、増税の影響などの不確実性が減少し、さらなるデフレ圧力を示唆する証拠が明確になれば、利下げペースがそれほど緩やかにならない可能性があることを言及した。先日の発言に続き、今回もハト派的な見解が示されればポンドが売られる可能性がある。英国の次回政策金利発表は12月19日。要人発言から次回会合での利下げの可能性を見極めたい。
今週発表される米・消費者物価指数(CPI)や来週開催されるFOMCを前に、米株式市場の動向を注視したい。先週末に発表された米・雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を上回る強い結果となったものの、失業率が上昇したことで利下げを見送るほどの材料と判断されずに終えた。為替市場では一時米ドル売りが加速し、株式市場では利下げ期待が高まったことで買いが先行。しかし、その後はFRB関係者らが利下げに慎重な姿勢を示したことで伸び悩む展開となった。今週最大のイベントであるCPIを前に、週明けの株式市場では様子見ムードによる神経質な動きが予想される。調整売りが入ると上値が限定される可能性があるため、金利や為替の動向を注視しながら慎重にトレードチャンスを窺いたい。
日本時間24時00分前後は、ニューヨーク市場での通貨オプション権利行使の期限時刻(カットオフタイム)であるNYオプションカットに関連する値動きに注意したい。ユーロ/米ドル(EURUSD)では、1.0550ドルに10・12・13・16日のオプションが控えており、抵抗帯として意識されている。上方向には1.0565ドル・1.0570ドル・1.0575ドル・1.0580ドル・1.0600ドルの価格帯にオプションが観測されるため、抵抗帯となって値動きを抑制する可能性があることに注意したい。NYオプションカット前後では、市場参加者のさまざまな思惑によって値動きが変動しやすい傾向があるため、トレードチャンスを慎重に見極めて挑みたい。
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