2024.12.03
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2024.12.03
スイス・消費者物価指数(日本時間16時30分)
米・JOLTS求人件数(日本時間24時00分)
米・複数の要人発言(日本時間26時35分~)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は底堅く推移した。日本時間早朝にウィリアムズNY連銀総裁の発言が伝わると、市場は米ドル買いで反応。仲値に絡んだ買いも観測され、朝方に付けた安値149.500円付近から一時150.250円付近まで値を上げた。ユーロ/米ドル(EURUSD)は上値の重さが目立つ展開。フランスやドイツの政局不透明感がユーロの重しとなっており、じりじりと下値を広げる動きとなった。人民元は、トランプ次期大統領の関税強化政策への警戒感から対ドルで大きく下落。中国10年債利回りは過去最低を更新した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比1.91%で大幅続伸。開幕から買い優勢でスタートし、後場でも流れを継続したまま取引を終えた。
日本時間16時30分には、スイスの消費者物価指数(CPI)が発表される。スイス国内のインフレ率を測る上で重要な指標であり、スイス国立銀行(SNB)が政策金利を決定する上で重要視する指標である。今回の予想値は、前月比で-0.1%、前年比で+0.7%となる見込み。スイスのインフレ率は大きく減速しており、SNBは9月の会合で政策金利を1.25%から1.00%まで引き下げている。シュレーゲルSNB総裁はこれまでの講演で追加利下げやマイナス金利導入の可能性を示唆しており、今回の結果が想定よりも弱い結果となれば利下げ観測が高まる可能性がある。スイスの次回政策金利発表は12月12日の予定。
日本時間の24時00分には、10月の米・JOLTS求人件数が発表される。JOLTS求人件数は、米国内の求人情報を調査する指標であり、米国労働省労働統計局が発表する。雇用・欠員数・求人・離脱などの項目を雇用主を対象にアンケート調査したもので、米国の雇用市場の動向を探る上で重要度が高い。事前予想では、前回の744.3万件を上回る747.5万件となる見込み。予想値を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りとなる可能性があるため、指標発表後の米ドルの動きに注意したい。
本日は複数の米国の要人発言が予定されている。日本時間26時35分にはFRBのクーグラー理事、日本時間27時30分にはシカゴ連銀のグールズビー総裁がそれぞれ講演を行う。クーグラー理事は先月の講演で、ディスインフレの減速や労働市場の冷え込みについて指摘。雇用の減速が見られれば利下げの継続が適切との見解を述べた。米国では次回政策金利発表を12月18日に控えており、FRB関係者の発言や今週末に発表される雇用統計・失業率の結果から追加利下げの可能性を見定める展開となりそうだ。
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