2024.12.04
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2024.12.04
欧・複数の要人発言(日本時間18時00分~)
米・ADP雇用統計(日本時間22時15分)
米・ISM非製造業景況指数(日本時間24時00分)
東京時間では、豪ドルが軟調。午前に発表された7-9月期豪国内総生産(GDP)が前期比と前年比ともに予想値を下回る結果となったことを受けて売りが加速した。豪ドル/円(AUDJPY)は、発表直前につけた97.140円付近から95.920円付近まで急落。豪ドル/米ドル(AUDUSD)は0.64080ドル付近まで下落し、今年8月以来となる安値更新となった。米ドル/円(USDJPY)は底堅く推移。150円台に乗せると押し戻される動きが強まるものの、じりじりと安値を切り上げ上昇した。金(GOLD)は方向感の乏しい展開が続いており、小幅なレンジ内での動きが継続。ビットコイン(BTCUSD)も動意に欠ける動きで横ばいに推移した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.07%で大引け。序盤は利益確定売りに押されるも、後場で買い優勢となり小幅プラスで取引を終えた。
欧州時間には複数の要人発言に注目したい。日本時間18時00分にはチポローネECB専務理事が金融規制政策会議に出席し、日本時間22時30分にはラガルドECB総裁が欧州議会経済金融委員会(ECON)に出席する予定。欧州では、ユーロ圏最大の経済規模を誇るドイツと、次いで2位を誇るフランスの政局不透明感がユーロの重しとなっている。トランプ次期大統領の関税政策への懸念から景気後退への警戒感も広がっており、ユーロ買いに繋がる材料が乏しい状況。今月12日に控える政策金利発表を前に、ECB関係者から今後の利下げ見通しについての見解が述べられるのか注目したい。
日本時間22時15分には、11月の米・ADP雇用統計が発表される。ADP雇用統計は、米国の民間企業のAutomatic Data Processing(ADP)社が全米約50万社のデータを元に雇用者数の増減を算出する指標。米労働省が発表する非農業部門雇用者数との相関性が高いことで知られており、雇用統計の先行指標として注目度が高い。今回の市場予想は15.0万人と、前回の23.3万人から大きく減速が見込まれている。雇用市場の弱さが示されれば12月会合での利下げ期待が高まり、予想を上回る強い結果となれば据え置きの可能性も高まってくる。6日に予定される雇用統計・失業率の発表を前に、米国の雇用市場の動向を見定めておきたい。
日本時間24時00分には、11月の米・ISM非製造業景況指数が発表される。米供給管理協会(ISM)が全米の非製造業370社以上を対象に調査を行い、購買担当者へのアンケートから景況感を算出する指標。米国の景気や雇用の先行指標として注目される。今回の市場予想では、前回値の56.0を下回る55.5と見込まれている。本日はADP雇用統計やパウエルFRB議長の発言など米国の重要イベントが多く予定されているため、NY時間でのトレードには慎重に挑みたい。
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