2024.12.02
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2024.12.02
米・ISM製造業景況指数(日本時間24時00分)
英・月初のロンドンフィックス(日本時間25時00分)
米・複数の要人発言(日本時間29時15分~)
東京時間では、ユーロ/米ドル(EURUSD)は弱含む展開。朝方にフランスのアルマン財務相の発言が伝わり、フランスの政局運営への不安感が増したことでユーロ売りが加速した。ユーロ圏ではドイツの連立政権崩壊も懸念材料とされており、政権の不安定さが目立っている。ユーロ/米ドル(EURUSD)の下落に連れて米ドル/円(USDJPY)は上昇。朝方に付けた安値149.500円台から150.760円付近まで買い戻された。米ドル/円(USDJPY)の上昇に反して金(GOLD)は大きく下落。ビットコイン(BTCUSD)も午前中の高値98,190ドル付近から一時96,110ドル台まで値を下げた。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比0.80%で反発。厚生労働省が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の実質運用利回り引き上げ案を提示したことを受けて、GPIFが日本株投資比率を増やすのではないかとの思惑から買い優勢となった。
日本時間24時00分には、11月の米・ISM製造業景況指数が発表される。ISM製造業景況指数は、供給管理協会(ISM)が全米の製造業の購買担当者を対象にアンケート調査を実施して算出された指数。新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5つの項目に対する景況感を点数化し、50を上回れば好況、下回れば不況を意味する。今回の事前予想では、前回値の46.5を上回る47.6となる見込み。米国の景気動向を測る上で重要度が高い指標であるため、発表後は米ドルが大きく動意づく可能性があることに注意したい。
日本時間の25時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)での値動きに注意したい。ロンドンフィックスは東京時間の仲値(日本時間9時55分)に相当する時間を指し、ロンドン市場における金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートが決定する時間である。市場の様々な思惑により値動きが激しくなり、特に月末や月初はユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/英ポンド(EURGBP)などの欧州通貨関連銘柄の動きが活発になりやすい。また、ロンドンフィックスでは金(GOLD)の現物取引レートが決まるため、金(GOLD)が大きな値動きを示す可能性が高いことも知られている。大口の売買が入ると一方的な値動きや突発的な値動きが発生する可能性があるため、慎重にトレードチャンスを窺いたい。
本日は米国の要人発言に注目したい。日本時間29時15分にはウォラーFRB理事が米国経済研究所(AIER)会議で経済見通しについての講演を行い、翌早朝となる日本時間6時30分にはウィリアムズNY連銀総裁の講演が予定されている。市場では、12月17-18日に開催されるFOMCを前に、FRB関係者らの発言や雇用統計・失業率の結果から追加利下げの可能性を見極める展開が予想される。米国経済の強さやパウエルFRB議長が利下げを急がない意向を示したことから、市場では0.25%の追加利下げと据え置きの可能性が浮上している。7日からのブラックアウト期間入りを前に、FRB関係者からの利下げペースに関する発言が出るか注目しておきたい。
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