2024.11.27
2024.11.27
米・新規失業保険申請件数(日本時間22時30分)
米・第3四半期GDP(日本時間22時30分)
米・個人消費支出(PCEデフレーター/PCEコア・デフレーター)(日本時間24時00分)
東京時間では、前日のリスク回避の流れが継続される展開。トランプ次期米大統領の関税強化発言が伝わったことで、為替市場では昨日から円全面高の展開が続いている。米ドル/円(USDJPY)は、朝方に付けた153.230円台付近から152.120円付近まで大きく値を下げ、約3週間ぶりの安値更新となった。NZドルは、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利発表を受けて買い優勢。0.5%の利下げが決定したものの、市場では一部で0.75%の大幅利下げの可能性も予想されていたことから、発表後はNZドル買いで反応した。週明けに大きく値を下げた金(GOLD)はじりじりと上値を広げる動き。株式市場では、為替市場での円高を嫌気した売りが目立ち、日経株価(JP225)は前日比-0.80%の続落で取引を終えた。本日はNY時間に米国の重要指標発表が複数予定されているため、リスク回避ムードの流れに変化が表れるのか注目したい。
日本時間24時00分には、米国の新規失業保険申請件数が発表される。新規失業保険申請件数は、失業者が初めて失業保険を申請した件数を集計した指標。米労働省雇用統計局が集計し、週次の結果を翌週木曜日に発表する。今回の予想は、前回の21.3万件を上回る21.6万件となる見込み。来週末に発表を控える米・雇用統計と失業率の先行指標としても注目されるため、結果に大きな上振れ・下振れがないか確認しておきたい。
日本時間22時30分には、米・第3四半期GDPの改定値が発表される。GDPは、米国内で新たに生産された財やサービスを合計した指標。GDPの伸び率によって経済成長率が示されるため、米国内の生産活動を把握する上で注目度が高い。今回の改定値は、先月末に発表された速報値の2.8%から変動がないことが見込まれている。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を決定する上で重要視する指標であるため、速報値から大きく修正された場合は米ドルの動きが活発になる可能性が高い。
日本時間の深夜24時00分には、10月の米・個人消費支出(PCEデフレーター/PCEコア・デフレーター)が発表される。PCEデフレーターは、米国内の個人消費の物価動向を示す指標。PCEデフレーターから変動の激しい食品とエネルギーを除いた数字をPCEコア・デフレーターとし、同時に公表される。同様の指標である消費者物価指数(CPI)よりも調査範囲が広いため、実際の物価動向を反映する指標として注目度が高い。今回の事前予想では、前年比でPCEデフレーターが2.3%、PCEコア・デフレーターが2.8%と、いずれも前回値を上回る見込み。同日に発表される個人所得や個人支出、GDPなどの指標と合わせて米国の景気動向を見定めたい。
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