2024.11.28
2024.11.28
豪・ブロックRBA総裁の発言(日本時間17時55分)
独・消費者物価指数(日本時間22時00分)
欧・複数の要人発言(日本時間22時30分~)
東京時間では、今週に入り継続していたリスク回避ムードが後退。トランプ次期米大統領とメキシコ大統領が会談を実施したことが伝わり、売りが先行していたメキシコペソやカナダドルが大きく買い戻された。リスク回避の円買いの動きも落ち着き、米ドル/円(USDJPY)やクロス円も揃って上昇。米ドルも買い優勢となったため、ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)は軟化した。株式市場では、日経株価(JP225)は3日ぶりに反発。リスク回避ムードの後退や円高の動きが落ち着いたことを受け、開幕から堅調に推移した。本日は米国が感謝祭の祝日で休場となるため、NY時間以降は閑散相場が予想される。流動性が大きく低下するため、欧州各国の要人発言やトランプ次期米大統領の突発的な発言が伝わると急激な値動きが起こる可能性があることに警戒したい。
日本時間17時55分には、オーストラリア準備銀行(RBA)のブロック総裁が豪経済開発委員会(CEDA)年次会議に出席する。本日のオセアニア時間に発表された豪・第3四半期民間設備投資は、市場予想の0.9%を上回る1.1%となったことで豪ドル買いが優勢となった。RBAは、今月5日の会合で政策金利を4.35%の高水準に据え置いている。オーストラリアではインフレ率の上振れリスクが警戒されており、利下げの実施は来年2月以降になるとの見方も一部で囁かれている。ブロック総裁は今月14日に「インフレ率が目標レンジに戻るまでは引き締め姿勢を維持する」と述べているため、今日の講演でも利下げに慎重な姿勢が示されれば豪ドル買いが先行する可能性があることを想定しておきたい。
日本時間22時00分には、ドイツの11月消費者物価指数(CPI)速報値が発表される。CPIは、ドイツ国内の購買傾向やインフレ率を測定する重要指標。ドイツはユーロ圏最大の経済規模を誇るだけに、欧州の金融政策を決定する上で注目度が高い。今回の速報値では、前月比で-0.2%、前年比で2.3%となる見込み。前年比では、前回の2.0%からの上振れが見込まれており、予想通りの結果となれば2ヶ月連続での加速となる。次回会合での利下げ見通しを探る上で重要な材料となるため、結果発表後のユーロの反応に注目したい。
日本時間の22時30分以降は、欧州金融当局者らによる発言に注目したい。日本時間22時30分には仏中銀のビルロワドガロー総裁、日本時間22時50分にはオランダ中銀のクノット総裁、日本時間26時00分にはECBチーフエコノミストのレーン専務理事がそれぞれ講演を行う。昨日の欧州時間では、シュナーベルECB専務理事が「利下げに慎重であるべき」と発言したことから、一時ユーロ買いが加速した。次回政策金利発表が迫る中、今後の利下げ見通しの材料となる発言が伝わるとユーロが神経質に反応する可能性があることに注意したい。
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