2024.11.26
2024.11.26
米・新築住宅販売件数(日本時間24時00分)
米・消費者信頼感指数(日本時間24時00分)
米・FOMC議事録公表(日本時間28時00分)
東京時間では、トランプ次期大統領の関税に関する発言を受けてリスク回避ムードが広がった。トランプ氏がカナダとメキシコに対して25%の関税を課すと言及したことで、カナダドルやメキシコペソが急落。米ドル/カナダドル(USDCAD)は2020年5月以来となる1.41700台の高値を付け、カナダドル/円(CADJPY)は110.100円台から108.610円台まで一時2円超の急落となった。また、中国に10%の関税を課すと発言したことを嫌気し、豪ドルも急落。対円や対ドルで大きく値を下げた。リスク回避の円買いが優勢となったことを受け、米ドル/円(USDJPY)やクロス円全般が下落。株式市場でも、トランプ氏の関税強化発言が嫌気され日経株価(JP225)は3日ぶりの反落で取引を終えた。今日の海外市場では、東京市場で広がったリスク回避ムードが継続されるのかを見定める展開になりそうだ。
日本時間24時00分には、10月の米・新築住宅販売件数が発表される。新築住宅販売件数は、米商務省センサス局が地域別に新築住宅の販売件数や販売価格などを調査した指標。新築住宅の販売は、家具や家電の購入や建築資材の需要にも関連するため、米国内の景気動向を探る上で先行指標として注目される。今回の予想は、前回の73.8万件から減少見込みの72.5万件。予想と結果に乖離があると米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)などのドルストレート銘柄が動意付く可能性があることに注意したい。
日本時間24時00分には、11月の米・消費者信頼感指数が発表される。消費者信頼感指数は、米民間調査機関のコンファレンスボードが米国内の5,000世帯を対象に景気や雇用情勢などの調査を行い、指数化した指標。消費者目線での経済状況が反映され、数値が高いほど経済に対して楽観的な見方であることを示す。今回の予想値は111.8と、前回の108.7を上回る見込み。先週発表された米・ミシガン大学消費者信頼感指数は、前回値や事前予想値を下回る結果となったため、弱い結果が発表された際の下振れリスクには警戒しておきたい。
日本時間の深夜28時00分には、11月6~7日に開催されたFOMCの議事録が公表される。11月のFOMCでは、0,25%の追加利下げが決定した。会合後のパウエルFRB議長の会見では、労働市場が堅調であることについて触れ、経済の力強さを維持していることへの自信を示した。また、今後の利下げペースについてはデータ次第との姿勢も維持しており、市場では次回会合での追加利下げの見方と据え置きの見方がほぼ半々で意見が分かれている。議事録で利下げを急がない旨の考えが示された場合、次回会合での利下げ観測が後退し米ドル買いが先行する可能性があることに注意したい。
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