欧・ECB理事会議事要旨と要人発言に注目

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欧・ECB理事会議事要旨と要人発言に注目

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欧・ECB理事会議事要旨と要人発言に注目
相場レポート

2024.11.14

2024.11.14

本日のポイント

  1. 欧・複数の要人発言(日本時間17時30分~)

  2. 米・生産者物価指数(日本時間22時30分)

  3. 米・パウエルFRB議長の発言(日本時間29時00分)

東京時間では、米ドル全面高の展開。米ドル/円(USDJPY)は、仲値にかけて米ドル買いが加速したことで上値を伸ばし、正午前には今年7月23日以来となる156円台乗せを記録した。通貨当局による円買い介入への警戒感が強まっているが、円安牽制発言などもないことから、上値を試す動きが優勢となった。一方で、ユーロ/米ドル(EURUSD)は昨年11月1日以来の安値となる1.05370ドル付近まで下値を拡大。米ドル高・米金利高の勢いに押され、1年ぶりの安値更新となった。米ドル高の影響でドルストレート銘柄の値動きが活発になっていることから、ユーロ/円(EURJPY)や英ポンド/円(GBPJPY)などのクロス円銘柄は双方の売り圧力に引っ張られる動きが見られる。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比185.96円安となる3万8535.70円で取引を終了した。

1. 欧・複数の要人発言(日本時間17時30分~)

本日は、日本時間17時30分に欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁の発言、日本時間28時00分にラガルド総裁の発言が予定される。デギンドス副総裁は、今月出席したイベントでユーロ圏の経済成長が従来の予想を下回る可能性があるとの見解を述べた。さらに、米国のトランプ氏が選挙の公約で示した関税政策が実現すれば、世界貿易に混乱を生み経済成長や物価に悪影響を及ぼす可能性があるとも指摘した。ユーロ圏は、インフレ率の鈍化とともに経済も低迷しており、今後更なる景気後退を招く可能性があるトランプ氏の関税政策に警戒感を強めている。本日は日本時間21時30分に10月17日のECB理事会議事要旨も公表されるため、ECB高官の発言や議事要旨の内容から今後の利下げ見通しについて探りたい。

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2. 米・生産者物価指数(日本時間22時30分)

日本時間の22時30分には、10月の米・生産者物価指数(PPI)が発表される。PPIは、米国内の商品やサービスの価格を測定した指標で、米労働省労働統計局が毎月15日前後に公表する。今回の予想値は、前月比で0.2%、前年比で2.3%の伸びが見込まれ、変動の激しい食品とエネルギー関連を除いたコア指数では、前月比で0.3%、前年比で3.0%の伸びが予想される。PPIと同様にインフレ傾向を測る指標として注目される消費者物価指数(CPI)は、昨日の発表で事前予想通りの結果となり、市場は米ドル売りで反応した。予想値から大きく乖離する結果になれば米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)などのドルストレート銘柄で大きく変動する可能性があることに注意したい。

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3. 米・パウエルFRB議長の発言(日本時間29時00分)

日本時間の29時00分には、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がダラス・フォートワース世界問題評議会に出席し、米国の経済見通しについて講演を行う。パウエル議長は、今月開催されたFOMC後の会見で米国経済が堅調に推移しているとの見解を示し、経済活動が良好であるとの自信を維持した。今週に入りFRB関係者の発言が続いているが、トランプ新政権発足による今後の利下げ観測や経済見通しへの言及に注目が集まっている。本日予定される経済見通しについての講演で、パウエル議長がどのような見解を述べるのか注目したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。