2024.11.12
2024.11.12
欧・要人発言(日本時間17時00分~)
独・ZEW景気期待指数(日本時間19時00分)
米・要人発言(日本時間24時00分~)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)はやや弱含む展開となった。本邦勢の本格参入と同時に米ドル買い・円売り優勢となり、一時154円台を突破。しかし、その後は時間外の米10年債利回りが上げ幅を縮小したことや日経株価(JP225)が下落に転じたことを受け、153.410円台まで値を下げた。ユーロ/米ドル(EURUSD)は上値の重さが目立つ展開。昨日のNY市場から方向感のないもみ合いが継続し、狭いレンジの中でじりじりと値を下げた。90,000ドルに迫る勢いで上昇するビットコイン(BTCUSD)は、東京時間では上昇一服の動き。しかし、大きく調整売りが入ることもなく底堅さを見せているため、ここから再び上値を試す動きが見られるか。株式市場では、日経株価(JP225)は3日振りに反落。引けにかけて下げ幅を拡大し、前日比157.23円安の3万9376.09円で取引を終えた。
本日の欧州時間では、複数の欧州中央銀行(ECB)高官の発言に注目したい。日本時間17時00分にはオーストリア中銀のホルツマン総裁とフィンランド中銀のレーン総裁、日本時間18時00分にはポルトガル中銀のセンテノ総裁、日本時間23時00分にはECBのチポローネ専務理事の発言が予定されている。欧州では、次回政策金利発表を1ヶ月後の12月12日(木)に控えており、市場では9月・10月に続いて更なる追加利下げを実施するとの見方が広がっている。ECB高官の発言から、12月会合での追加利下げの可能性を探りたい。
日本時間の19時00分には、ドイツの11月ZEW景気期待指数が発表される。ZEW景気期待指数は、ドイツの民間調査会社である欧州経済研究センター(ZEW)が今後6ヶ月の景気見通しについて調査した指標。ドイツの経済指標のなかで特に注目度が高いIfo景況感指数の先行指標としても注目される。今回の事前予想では、前回値の13.1から13.2へわずかな伸びが見込まれている。欧州では、米国のトランプ氏の関税政策が実現した場合の景況感悪化が懸念されており、来年以降の景気下振れへの警戒が強まっている。アナリストや市場関係者などを対象に調査した結果から、ドイツの今後の経済見通しを探りたい。
日本時間の24時00分から翌早朝にかけて、米国の注目度が高い要人発言が多く予定されている。日本時間の24時00分にはウォラーFRB理事、日本時間24時15分にはリッチモンド連銀のバーキン総裁、日本時間28時00分にはミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がそれぞれ会議や討論会に出席し発言する。さらに、日本時間翌7時00分にはフィラデルフィア連銀のハーカー総裁、日本時間翌7時30分には再びリッチモンド連銀のバーキン総裁が講演を行う予定。金融市場に大きな影響を与えた米大統領選や11月のFOMC会合などのビッグイベントが通過し、さまざまな思惑に起因する極端な値動きが落ち着きを見せている。今後はトランプ新政権発足によってFRBの利下げ見通しに変更が生じるのか、米国の金融関係者の発言から展望を見据えたい。
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