米・加の祝日に伴う流動性低下に注意

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米・加の祝日に伴う流動性低下に注意

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米・加の祝日に伴う流動性低下に注意
相場レポート

2024.11.11

2024.11.11

本日のポイント

  1. 米・主要企業の決算発表(日本時間21時00分~)

  2. 米・加の祝日による市場流動性低下に注意(日本時間22時00分~)

  3. 米・NYオプションカット(日本時間24時00分)

東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は上値を拡大。朝方に付けた152.680円付近から大きく値を上げ、14時台には153.660円付近まで到達。時間外で米株が堅調に推移したこともあり、リスクオンの動きが広がった。米ドル/円(USDJPY)の上昇とは対照的に金(GOLD)は下落。午前の高値2,686ドルから2,666ドル付近まで値を下げると、そのまま反発することなく小幅な横ばいで推移した。円売りが加速したことでクロス円は揃って上昇。ユーロ/米ドル(EURUSD)は材料難で方向感のない動きとなった。株式市場では、前週末比32.95円高となる39533.32円で取引終了。やや売り先行で開幕したものの、その後は底堅い動きを見せた。本日は米国とカナダの祝日の影響でこの後の海外市場では動きづらい展開が予想される。市場流動性低下による突発的な値動きに注意してトレードチャンスを窺いたい。

1. 米・主要企業の決算発表(日本時間21時00分~)

日本時間の21時00分以降は、米国の主要企業の決算発表が予定される。本日は、アビオナ・セラピューティクス、パッセージ・バイオ、アトッサ・セラピューティクスなどのNASDAQ上場銘柄や、3Dシステムズ、ライブ・ネーション・エンターテインメント、ユニバーサルなどのニューヨーク証券取引所(NYSE)上場銘柄が発表を行う予定。先週末の米株式市場では、主要3指数が大きく反発して終えており、トランプ政権発足とFOMCでの追加利下げの影響で株高が進行しやすい地合いを反映する結果となった。本日の決算次第では相場の方向性に影響を与える可能性も考えられるため、先週末の上昇基調が継続される流れになるか注目したい。

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2. 米・加の祝日による市場流動性低下に注意(日本時間22時00分~)

本日は米国がベテランズデーで祝日のため銀行が休業。米債券市場が休場となる。株式市場や為替市場は開くものの、金融関係者の参入が減ることで市場流動性が低下し、突発的な値動きが起こりやすいことに注意が必要だ。また、カナダも戦没者追悼日で祝日となるため、NY時間以降の各市場での取引量は通常より大きく減少することが見込まれる。本日は欧米の目立った経済指標や要人発言の予定がないため、材料不足で動きづらい展開が予想される。しかし、米国のトランプ新政権に関する新たなニュースやウクライナ情勢の緊迫化が伝われば相場が大きく動意付く可能性があることに注意したい。

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3. 米・NYオプションカット(日本時間24時00分)

日本時間の深夜24時00分前後には、ニューヨーク市場での通貨オプション権利行使の期限時刻(カットオフタイム)となるNYオプションカットに関連する値動きに注意したい。ユーロ/米ドル(EURUSD)では、1.0700ドルに11日・13日・15日のオプションが控えており、下値抑制として機能している。また、1.0725ドルには12日の大きめのオプションが観測されており、抵抗帯となって値動きを限定させる可能性が考えられる。NYオプションカット前後では、市場参加者のさまざまな思惑で値動きが変動しやすい傾向があるため、慎重に相場を見極めてトレードチャンスを狙いたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。